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漫画皇国

Yes!!漫画皇国!!!

電子書籍で漫画雑誌を買いはじめてから何年か経ちました

日常的に漫画雑誌を電子書籍で買いはじめてから多分2年半ぐらいが経ちます。アフタヌーンの電子版が配信され始めたときあたりから、雑誌は徐々に電子版で買うことが増えました。それによって色々感覚が変わったところがあるので、それについて書きます。 僕…

ポケモンの自己同一性問題(またはスワンプポケモンの話)

スマートフォン用の位置ゲーム、「ポケモンGO」が日本でも配信されたので、流行に波乗りしてやり始めました。しかし、遊んでいるうちに哲学っぽい感じの問題に行き当たったのでシェアさせて頂きます。 ポケモンGOは位置情報をベースに、色んな場所にいるポケ…

自分の好き嫌いを表明することと価値観の闘争について

何かが嫌いなのは仕方ないよなあって思っています。例えば、何かを食べて「不味い!」と思ってしまったら、それを美味いと思う人にどんなに丁寧にその美味しさを説明されても、「やっぱりこれは美味い」と心変わりすることは難しそうだし、そういうのは個々…

FF8の位置ゲー(Final Fantasy VIII GO)を考えました

ポケモンGOがやりたいんですけど、まだ日本でサービス開始されないという暇に任せてFF8の位置ゲーを考えました。 ポケモンGOとはNianticという会社が作っている、ポケモンのゲームで、スマホのGPSによる位置情報と紐づけられ、特定の場所にポケモンが出現し…

最終回のない物語について

物語には始まりがあって終わりがある場合が多いと思われますが、世の中には最終回を迎えず、終わらない物語もあります。例えば掲載誌が休刊して続きが載らなくなってしまったとか、作者が病気で描けなくなってしまったとか、作者が亡くなってしまったとか、…

【世界初】レジプラをデコる【たぶん】

この前の土曜日、秋葉原で開催していた「技術書典」というイベントに行ってきたのですが、そこで、レジプラと言う機械を買いました。レジプラとは同人誌即売会などで会計管理をするためのレジソリューションです。iPhone用のレジアプリは既に色々ありますが…

本から読み取れるものの話

世の中には色んな本があります。そして、世の中には色んな人がいます。しかし、人が本から読み取れることは基本的に2種類だけだと思います。それは「わかっていること」と「わかりかけていること」です。もし、例外的なものを1つ付け加えるとしたら、「こ…

「うしおととら」における鏢の復讐について

ことのおこり 中国は広東省、とある市に近い村、その時代にはまだ街灯も少なく、夜になれば、吸い込まれそうなほどに暗く深い闇があったという。そんな闇の中を、男がひとり家路を急いでいた。薬屋に勤めている平凡な男だ。代わり映えしないが満たされた毎日…

ドラゴンボールにおける悟空のいない未来の話

ドラゴンボールの人造人間編は、人造人間たちの暴虐により荒廃してしまった未来から、タイムマシンに乗ったトランクスがやってくるところから始まります。トランクスは、サイヤ人の生き残りであるベジータと、地球人のブルマの間に生まれた混血児であり、時…

Arduboyをゲットした話、あるいはゲーム作りをゲーム化する話

僕が考えるところのゲームとは? 多分何回か書いていますが、僕はゲームの最小単位、つまり、僕がゲームと認識しているものから、可能な限りあらゆる条件を剥ぎ取っても最後に残るものを、「プレイヤーが入力して、画面に何らかの反応が返ってくること」だと…

「こども・おとな」と自分を形作る他人の話、ほか

福島鉄平の漫画には、情緒の機微のとっかかりにガンガンとフックをひっかけられて揺さぶられてしまうものが多いのですが、この前単行本が出た「こども・おとな」もまたそのような感じでした。 作中で描かれる日常の風景の、ぱっとしか見なけば平坦に見える表…

「国民クイズ」と一億二千万人の独裁者

人間は平等で、それぞれが持つ権利に格差があってはならない。その考えは、近代的価値観においてとても正しいものだろう。ある人間が別の人間と比較して権利が制限されないことを保証するということは、個人の尊厳を守るために有効に機能し、その社会の構成…

かつて僕にとってゲームとは雑誌のことだった

僕は割と時間を自由にできる生活なので、結構ゲームをやっていて、据え置きゲームも携帯ゲームも、スマホのゲームも、それぞれ別のゲームを空き時間にもくもくとやっていたりする。なんでゲームをするかというと、ゲームが好きだからです。 攻略法を考えて、…

水木しげるの「目に見えない世界を信じる」という話について

水木しげるの「幸福の七カ条」にこんな項目があります。 目に見えない世界を信じる 水木しげる氏が何を思ってこの項目を挙げたのかを、僕はちゃんと理解できているか自信がありませんが、僕はこの言葉が好きで、自分勝手に適当に解釈して座右の銘としていま…

「レヴェナント」を観たあとに思った自然と人間の話

先週、なんとなくレヴェナントを観たんですが、めっちゃ面白かったです。いや、面白かったというのは少し違う気がしていて、ただ、とにかく感情というかなんというか、精神の背骨のあたりにあるものを揺さぶられた感じがしていて、観た後しばらくポーっとな…

「金色のガッシュ」のコルルについて

今週のマガジンから雷句誠の新連載が始まりました。僕は雷句誠の「金色のガッシュ」がめっちゃ好きなので、本作に登場するコルルという少女について書きます。 金色のガッシュは、魔界の王を決めるため、千年に一度開催される100人の魔物の子による戦いを描…

獣性と神性の中間にある人間性について(ズートピアの感想にかえて)

ディズニーの映画、「ズートピア」が公開になったので観て来たんですが、めっちゃ良かったです。 ズートピアは、ニックが大変お気に入ったので、たぶんもっかい観に行きます。 pic.twitter.com/b8BEePxZ8F— ピエール手塚 (@oskdgkmgkkk) April 23, 2016 「ズ…

秋葉流はなぜうしおととらを裏切らなければならなかったのか

ある男がいた。彼は、凡百の人間が長い鍛錬と研鑽を重ねてようやく到達する高みに、一足飛びに駆け登ることができるような男だった。つまり、彼は天才だった。そんな彼を多くの人は羨む。そして、そんな羨みは、いずれ不平不満に変わるだろう。なぜならそれ…

自分が選ぶ側だと思っている人の持つ暴力性の話

「PS羅生門」という漫画の中に「世の中に選ぶ人と選ばれる人がいるのだとしたら、私はそのどちらでもなかった」という感じの台詞があります(記憶で書いているので正確でないかもしれませんが)。この言葉が僕はとても好きです。それは「選べない人」や「選…

「Life is Strange」における選択と責任について

「Life is Strange」は、PS3やPS4、Steamで発売されているアドベンチャーゲームです。プレイヤーは、アメリカはオレゴン州のある学校に通う女の子、マックスとなり、彼女が突如として得た「時間を巻き戻す能力」を駆使することで、ある事件の真相を追うこと…

高度に発達した人工知能は予言者と区別がつかない

「人間よりも機械の方が正しい判断をする」というのは、囲碁や将棋などのボードゲームをプレイする人工知能だけの世界でなく、随分前から既に生活の中の様々な部分で起こっていることだと思います。僕は以前、自転車を新調した際に、ハンドル部分にスマート…

ヒカルの碁 機械仕掛けの神の一手篇

その技術は人間の模倣から始められた。 その不完全な模倣の技術は、人間を代替し、人間自身が認識できない人間の深層を解明する技術として、大きな期待がかけられた。そして、その過ぎた期待は、ほどなく失望に変わる。なぜならば、それはやはり不完全な模倣…

「HUNTER×HUNTER」のキメラアント編における人間と人間以外の話

以下の記事を読んで、面白かったんですが、そういえば僕も以前書きかけて放置してたハンターハンターのキメラアント編についての感想文があったので、最後まで書いてみました。 d.hatena.ne.jp 「HUNTER×HUNTER」のキメラアント編の物語は描いているものとし…

「クッキークリッカー」と「スラムダンク」の共通点について

クッキークリッカーというゲームをずっとやっています。で、クッキークリッカーとスラムダンクが似てるなーって思いましたので、その話を書きます。 クッキークリッカーとは クッキークリッカーがどういうゲームかというと、ブラウザ上に表示される大きなク…

ゲームにたまによくいる顔と両手だけのボスの正体について

ゲームをしていると、たまに顔と両手だけがあって胴体や足なんかはないボスがいます。色んなゲームにいます。例えばドラゴンクエスト5のボス、デスタムーアなんかを想像する人も多いかもしれません。クロノトリガーや星のカービィにもいましたし、ゼルダの…

周囲の影響を受けやすい人と「ペット」のメイリンの話

僕は大人の顔色を伺う子供だったと思います。なぜそうなったかというと、周囲にちょっとしたことで怒鳴り散らす大人がいたからでしょう。だから、その人を怒らせないように、怒らせないような振る舞いを心がけました。家で赤ん坊が泣きだすと不機嫌になる人…

雑な議論(オレオレ定義)とリスキーダイス

「雑」っていう言葉を割とよく使うんですが、僕がどういう基準でこの言葉を使っているかというと、「解決すべき問題に対して、考慮すべき要素としてピックアップしているものが少なすぎる」という意味で使っていることが多いです。「雑に言うと」という言葉…

漫画の蔵書8000冊、漫画雑誌は月に80冊以上読んでいる僕が大好きな漫画5つ

はじめに 家にある漫画、電子書籍で買ったのも含めるとたぶん8000冊以上はあります。あと、以前何かのときに数えたら、毎月80冊以上(週刊誌は4週分カウント)は読んでいるはずです。ということで、僕は一般的な平均値から比較すると多めに漫画を読ん…

「皇国の守護者」とその漫画版の違いについて

「皇国の守護者」は佐藤大輔の小説です。後に作中において歴史上の人物となる新城直衛を主人公とした、皇国と帝国の間の戦争を描いた物語です。舞台は現実よりも少しファンタジックです。テレパシーのような能力である「導術」を使う者や、知性を持った「天…

物語の等価交換と作品のリアリティについて

現在、商業的に出版されている漫画の多くは等価交換っぽい感覚で物語られているのではないかと感じています。それはつまりどういうことかというと、例えば、物語の中で何かの事象が起こったとき、その事象が起こるべき相応の理由が求められているということ…

フェミニストという言葉の誤解と漫画の読解力の話

僕が子供の頃(80年代から90年代にかけて)は、インターネットに繋がった端末がいつも手元にあって、すぐに何かを調べられるというような状況ではなかったので、新しい言葉が出てきたときに、その意味をいちいち調べるのは面倒でした。なので、辞書を引いて…

強さと悪さを兼ね備えた者だけがキャッチできる信号の話

「幽遊白書」の戸愚呂(兄)は、弟に粉々にされたあと、海を漂います。そして、少しずつ再生し、ある浜辺に着いた頃には頭が半分だけ回復できました。戸愚呂(兄)は自分をこのような目に合わせた元凶である幽助たちへの復讐を誓います。そこで、戸愚呂(兄…

「風ノ旅ビト」をクリアしました

安売りをしていたからという雑な理由で買った「風ノ旅ビト」をクリアしたんですが、めっちゃ良かったです。PS4版です。 pic.twitter.com/6bzJQSf21C— ピエール手塚 (@oskdgkmgkkk) 2016, 1月 17 このゲームはプレイヤーが操作するキャラが、ある場所を目指す…

「最終兵器彼女」を久しぶりに読み返した関連

はじめに 最終兵器彼女を読み返しました。十何年ぶりだと思うので、細部を忘れていた部分も多く、たぶんまとめて一気に読み返したのは初めてなんじゃないかと思うので、連載と完結後に単行本で読んだときとは色々違うことを思ったような気もします。しかし、…

著作権切れの本で面白かった奴10冊+おまけ1冊

はじめに 年始から今年は江戸川乱歩や谷崎潤一郎の著作権が切れたの切れてないのという話がありますが、正直その辺に関しては個人的には割とどうでもいいと思っています。なぜならそんなに有名な人たちの本は今でも本屋で普通に手に入るからです(しかし、青…

大森靖子の「マジックミラー」について

大晦日なので、今年の自分の音楽の再生回数を眺めていたら、今年一番聞いた曲は大森靖子の「マジックミラー」だということが分かりました。ただし、僕は基本的にCD単位でのリピート再生をしているので、CD1枚あたりの曲数の少ないシングルの方が、1曲あた…

中間業者の役割と変数の扱い方の話

漫画でも音楽でもいいのですが、出版社やレコード会社、あるいは著作権管理業者のような、「作者とお客さんの中間に入る人たち」を排除すれば、作者が金銭的により潤うはず、みたいな考え方があるんじゃないかと思います。僕は前から、この考え方は正しいの…

「ジョジョの奇妙な冒険」における一巡した世界を読む少しの幸福について

(免責:以下、ジョジョの奇妙な冒険のネタバレが含まれます) 「ジョジョの奇妙な冒険」の第六部のラストおいて、本シリーズは重大な転換点を迎えました。この部のラスボスであるプッチ神父のスタンド能力「メイド・イン・ヘブン」によって、時間がどんどん…

完全無欠の少年が欠点(コンプレックス)だらけの大人になる件について

「完全無欠な少年は、欠点(コンプレックス)だらけの大人になります」 これは「南国少年パプワくん」の最終巻の作者コメントにあった言葉なのですが、これを初めて読んだ中学生の頃、僕にはこの言葉の意味がよく分かりませんでした。完全無欠なのに、なんで…

「フラジャイル」とアキレスと亀について

「フラジャイル 病理医 岸京一郎の所見」はアフタヌーンで連載中の病理医の漫画です。今4巻まで出ています。ちなみに、病理医とは直接患者を診察するのではなく、病理診断、つまり患者から採取した細胞・組織の検査や、手術中に摘出された標本を診断したり…

手の絵を描くのが難しいのでごまかす話

みなさんは絵を描きますか?いや、別に描いても描かなくてもいいんですが、僕は絵を描くのが好きなので描きます。絵を描くのは楽しいですが、難しくもあって、描けるものと描けないものがあるんですね。それが、色々描いているうちに、だんだんと苦もなく描…

「うしおととら」のキリオ編について

僕は「うしおととら」が大好きなので、隙あらばうしおととらの話をしてやりたいと思っているのですが、今ちょうどアニメでキリオの話が始まったので、キリオ編について書きたいと思います。 (既に読んでいる人向けの感想共有目的なので、ネタバレをガンガン…

【感想】コミティア114にいってきました

コミティアに行ってきました。ご存じない人のために念のため書いておくと、「コミティア」というのは漫画の同人誌の即売会です。「同人誌」というのは、もともとは同好の士がお金を出し合って作る本のことのようですが、現代ではこのような即売会、もしくは…

「螺旋じかけの海」について

「螺旋じかけの海 音喜多生体奇学研究所」はアフタヌーンに不定期連載中の漫画で、先月、第一巻が出ました。この漫画は他の動物の遺伝子が混ざった人間たちが住んでいる、とある街が舞台となっています。そこでは、それらの人たちが保持する他の動物の遺伝子…

【告知】第二十一回文学フリマ東京に出展(カ-18)します

告知です。11月23日(月祝)に開催される第二十一回文学フリマ東京に出展します。場所は、東京流通センター 第二展示場 ブース番号:カ-18です。 僕の主宰するメンバーが僕ひとりだけのサークル「七妖会(しちようかい)」として、「怪奇雑考妖異変」という…

お手軽な良し悪し判定法としての相対比較について

漫画の強さの比較表現 「龍狼伝」という漫画があります。もう20年以上月刊少年マガジンで連載していますが、僕は子供の頃からこの漫画が好きなので、ずっと連載を追いかけています。龍狼伝は日本人の少年・天地志狼と、その幼馴染の少女・泉真澄が中国への修…

「トコノクボ」について

榎本よしたかの「トコノクボ」は作者の半生を綴った自伝のWeb漫画で、それが加筆修正のもと電子書籍(Kindle)で「トコノクボ-とある絵描きの半生記-」として出版され、それがさらに加筆修正のもと先日、「トコノクボ-くじけない心の描き方-」として紙の文庫…

メジャーな漫画とマイナーな漫画とは何か?

漫画にはメジャーな漫画とマイナーな漫画というのがあるそうですが、では具体的にメジャーな漫画とは何で、マイナーな漫画とは何か?という話をすると、人間と人間が揉めたりするのだと風の噂で伝え聞きます。僕はそれが全然理解不能だと思っていて、何がメ…

ELLEGARDENを推している漫画ランキング(2015年版)

さて、今年もELLEGARDENを推している漫画ランキングの季節です。第1回目です。 ELLEGARDENとは1998年に結成され2008年から活動休止中の日本のロックバンドです。メロディックなサウンドと、滑らかな英語で歌い上げられる、たいへん格好よろしい歌詞、英語と…

作者と読者の共同作業としての読書体験の話

何かの本を読んだとして、それが面白かったとか面白くなかったとか感じることがあるんじゃないかと思います。そのとき、その「面白かった」ということの手柄は誰にあるのか?「面白くなかった」ということの責任は誰にあるのか?ということを思うのです。僕…