2020-01-01から1年間の記事一覧
世の中は、無数の小さな社会が重なり合っていて、それぞれの社会には正解とされる立ち振る舞いがあります。それは、ルールとして明文化されているものや、マナーとして共有されているもの、あるいは、構成員のそれぞれが暗黙のうちに読み取るものなどで、そ…
僕は「鬼滅の刃」だと、上弦の鬼の妓夫太郎くんがとても好きです。 彼は妹の堕姫と二人で一人の鬼として炭治郎くんたちの前に立ちはだかる敵ですが、兄と妹という間柄からして、炭治郎くんと禰豆子ちゃんの別の可能性としても描かれていると思います。 妓夫…
先週放送していたやりすぎ都市伝説のスペシャルを久しぶりに見ていたんですが、そこに登場する「信じるか信じないかはあなた次第」というフレーズを見ていて、改めて聞くと結構含蓄のある言葉だなと思うというか、「自分が何をもってそれを信じるか」を振り…
今年は、コロナ禍の状況で在宅仕事も増えたりした一年でした。そのため、様々なリモート会議が開催されるのですが、リモート会議には移動時間が必要ないので、会議と会議の間に隙間がなくぎちぎちにスケジュールを入れられたりします。 僕のスケジュールはヘ…
13歳下の妹が小学生のとき、勉強してるとおれが偉い偉いと褒めるせいか(おれ自身は本当に宿題をやろうとしなかったため)、おれが実家帰ってるときに、「宿題しようっと」とか言いながら、おれがごろごろしてる部屋まで来て宿題を始めるので、可愛くてよか…
能條純一の「翔丸」は、暴力的ないじめを受けていた中学生の翔丸が、ある日、自分の頬をカッターナイフで切ることで何かに目覚め、強烈なカリスマ性を発揮する人間として、人心を掌握していく漫画です。 「今なら間に合う 翔丸組に入るんだ」 この言葉が全編…
「法律もウェッブルールもクソ喰らえだ。俺が嫌だと言ってる」は、昔、久保帯人先生が自分のウェブサイトに載せていた絵を、ダウンロードしたりプリントアウトしたりする人がいることに苦言を呈したときに出た言葉なのですが、ほんと良い言葉だなあと近年め…
「ちーちゃんはちょっと足りない」は、阿部共実の漫画です。この漫画は、年齢に対して行動が幼い中学生のちーちゃんとその友達のナツの物語です。2人は同じ団地に住んでいて、あまり裕福な家庭ではありません。彼女たちの何気ない日常が描かれる中で、ある…
まず知ってほしいことは、11月23日(月祝)に東京ビッグサイトで開催されるコミティア134に僕が出るということです。 スペース番号:ち09b サークル名:七妖会 久々にコミティアが開催されるところに出るのだから新刊を出そうと思い、日記漫画で一冊作りまし…
インターネットで、たまに目にするのが「登場人物が状況や心情を言葉で表現するのは良くない」という価値観です。僕はそれを目にするたびに、「そんなもん状況によるだろうがボケ」と思うのですが、その辺についてのことを書こうと思います。 例えば、僕は「…
ファブラノヴァクリスタリスとは2006年に発表されたファイナルファンタジーシリーズ(以下、FF)の共通コンセプトで、FF13(とその続編であるFF13-2とライトニングリターンズFF13)とFF零式(発表時はアギト13)、FF15(発表時はヴェルサス13)がそれに当た…
人間が目で何かを見るとき、物そのものは見ていません。見ているのは物に当たった光の反射です。だから光がない場所では、人間は物を見ることができません。そして、それは物以外でもそういうところがあるのではないかと思ったりします。 僕は人間の人格とい…
漫画を読んでいてたまに思うのが、あ、このキャラ多分死ぬなという予感です。そう思う根拠として、人体損壊描写があったりします。 そりゃ人体が損壊したら死ぬ可能性高いでしょというのはそうなんですけど、ここで着目しているのは、命そのものには関係のな…
昨日、ローソンに入ったら映画のキャンペーンもあるのか、これでもかと鬼滅の刃コラボの商品が並んでいて、家に帰ってきてからテレビをつけていたら、そこでも映画のキャンペーンで鬼滅の刃の話をしていたので、僕もなんかいっちょ書くかなと思ったので書き…
皆さんは今月頭に配信されたスーパーマリオブラザーズ35をやっていますか?僕はぼちぼちやっています。 さて、スーパーマリオブラザーズ35は35人で対戦するマリオのバトルロイヤルゲームです。このゲームはファミコンのスーパーマリオブラザーズをベースにし…
「TENET」を何となく見に行くかと思って見に行ったのですがすごく面白かったです。劇場についてから、これクリストファー・ノーランの映画なのか!と知るぐらいに全然予備知識がなかったのですが、見に行って良かったです。なお、この鈍感さは意図的なところ…
プラチナゲームズの「The Wonderful 101」はめちゃくちゃ好きなのゲームですが、僕の周りではあまり遊んでくれない、もしくは遊んでも自分には合わないと告げられることがあり、ほんとめちゃくちゃ面白いのに、なぜ理解しない?という気持ちになるとともに、…
僕が「面白奉行」って読んでいる行為があります。それは人が集まっている場において、他人の言動について、何がおもしろいとか何がおもしろくないとかをジャッジする行為なのですが、これがあんまりよくない使われ方をされているのを昔よく見ました。 おもし…
タイムパラドクスゴーストライターは、ジャンプで連載されていて、この前完結した漫画で、終わる直前は特にかなりおもしろく読んでいたので、短く終わってしまって残念でした。 おそらく打ち切りで終わっており、もっと長く続くなら回収されるはずだったと思…
「ダンガンロンパ」、前からやろうかなと思いながらずっとやってなかったのですが、スマホ版が半額セールをやっているのを聞きつけてついに遊び、クリアしました。 ダンガンロンパに対する事前情報をほとんど持っておらず、色々勘違いしていたところがあって…
少年ハリウッドのアニメ1期、2期を観終わったあと、最終回の完全版を観て、その後、小説少年ハリウッド完全版を読みました。 でも、まだこの少年ハリウッドというものがどんなものだったのか自分の中で測りかねています。ので、文章を書きながら自分の中で…
「メダリスト」はちょっと前からアフタヌーンで始まった漫画で、フィギュアスケートの漫画です。 主人公の一人は司くんという、選手を引退し、アイスショーのオーディションに落ち続け、コーチに転向する誘いを受けている青年です。そして、もう一人の主人公…
韓国映画の「パラサイト半地下の家族」が、ネット配信にあったのでちょっと前にレンタルして見ました。 すごく面白かったです。なんか色んな社会風刺的なメタファがありそうだなあと思いながら観ましたが、韓国の社会情勢について詳しくないので、どこまで自…
三宅乱丈の「イムリ」が14年の連載を経てついに完結しました。 これから、全巻読み直そうと思うのですが、とりあえず今の気持ちの記録のためにこの文を書きます。 イムリはルーンとマージという2つの星で、イムリとイコルとカーマという3つの種族を巡る…
ジャンプで連載中の「タイムパラドクスゴーストライター」に、この前「透明な傑作」という概念が登場しました。タイムパラドクスゴーストライターは、何故か10年未来のジャンプが自宅に届く環境を手に入れた漫画家志望の主人公が、そこに掲載されていた漫…
和山やまの「女の園の星」の単行本がちょっと前に出ましたね。めちゃくちゃ面白いんですけど、これは女子高の先生である星先生をとりまくお話です。 この漫画のどこを面白いと僕が感じているかというと、人の思考の流れや飛躍を追っていくのが、めちゃくちゃ…
皆さんは「こづかい万歳」を読んでいますか?こづかい万歳は、おこづかい制で生活をしている作者の吉本浩二先生をとりまく、おこづかい制で生活する人々の節約生活を追ったドキュメンタリー的な漫画です。その中に、作者の子供の頃からの友人である村田さん…
Netflixで「呪怨:呪いの家」を観たのですが、面白かったです。 呪怨のシリーズは、最初のビデオ版と映画版を何作か観た覚えがあり、ただ、怖い映画は怖くて苦手なので、あんまり直視せずに見ていたような記憶があるので、どれほどこれまでのことを分かって…
僕は今までの人生の中で、あんまりこの人に好かれたいと強く思ったことがありません。記憶している限り、幼稚園入る前ぐらいの時点で、既にそういうことを思っても仕方がないなという感覚があったように思います。そこには自分の生育環境が関係しているのか…
皆さんは自分の頭で何かを考えていますか? 僕自身は本当に自分が自分の頭で物を考えているのか疑問があります。というのも、「自分が考えたこと」と、「自分以外の誰かが言ったことに納得して内面化したこと」の区別が、考えるほどに自分の中で曖昧だからで…