漫画皇国

Yes!!漫画皇国!!!

コミティア134にてフィクションの日記漫画を出します情報

 まず知ってほしいことは、11月23日(月祝)に東京ビッグサイトで開催されるコミティア134に僕が出るということです。

  • スペース番号:ち09b
  • サークル名:七妖会

 久々にコミティアが開催されるところに出るのだから新刊を出そうと思い、日記漫画で一冊作りました。なお、今回のコミティアは色々感染症対策がされている関係から、来場に対しては色んなルールがあるそうです。

www.comitia.co.jp

 

 さて、日記漫画って描くのが難しいなと思います。それは日記漫画は「日記」ではなく、「漫画」だと思うからです。日記である以前に、漫画として面白く読めなければなりませんし、そのためには日記としては不正確になっていまうかもしれません。

 例えば、コマを使って会話を描く以上、言葉の数は少なくした方がいいですし、テンポ感のためには、一つの会話を分割したり、省略したり、分かりやすさのために注釈になる言葉を付け加えた方がよかったりすると思います。そして、その行為は日記であるということからはどんどん乖離していく気がします。

 

 自分ひとりで完結する話ならば、自分が何をして、何を感じたのかを他人に上手く伝える方法としてそれは大きな問題にはならないと思います。でも、他人が何を言ったかに加工を加えることには大きな抵抗感があります。だいたいこんなことを言ったということが合っていても、人間の言葉は少しの違いから細かなニュアンスが出てしまいますし、その人が言っていないことを言わせてしまうことで、別の印象を与えてしまうということも気になってしまいます。

 仮に、僕が他人の言葉を加工して日記漫画に描き、その対象となる人に対して読者からヘイト感情が生まれたとします。その場合、ヘイト感情が生まれたのはあくまで僕が描いた漫画の中の登場人物であって、元になった人自身ではありません。でも、それが取り違えられてしまう危険性があります。それは避けたいことだなあと思います。

 

 そもそも漫画に限らず、人の口から出てくる話には、少なからずその要素があります。ある人が何かを言っていたと伝聞で聞いたとして、聞いたのはあくまで伝聞ですが、その人が言っていたということになってしまいます。過程で勘違いや、悪意的な加工があったとしても、それがあるということを意識されないことだってあります。その場合、それは言葉が生み出した存在しないものなのに、事実に成り代わってしまうということでもあります。

 かといって、それを言わないでこれたかというと、僕自身も沢山言っているわけで、そういうところからは逃れられないんだなと思います。同時に、だからこそ、そこに気をつけたいなという気持ちも出てくるわけです。

 

 さて、日記漫画に他人を登場させるときにはこのように色んなことを考えてしまうので、上手く描くことができません。友達なら、許してくれたり、面白がってくれたりするかもしれませんが、知らない人だったりすると迷ってしまいます。

 そこで至った結論が、「全部を嘘にしてしまおう」という試みでした。日記漫画の登場人物は、僕ではなく、僕をモデルにした架空の人とし、その架空の人物が話す相手もまた架空の人物ということにします。そうやって全てをフィクションにすることで、現実とは切り離すことができると考え、描けるかもしれないという気持ちになりました。

 

 それは日記ですが、基本的に全て作り話です。この日記漫画の元ネタとしてあった出来事における「そのときの僕の気持ち」だけが本当にあったことです。

 

 さて、そんな考えで描いた漫画が「自分のことをヤクザの若頭だと思っているピエール手塚くんのグルメ紀行」で、いかにサンプルを上げています。

 

 これをひっさげて、久々に開催されるコミティアに参加しようと思います!今回は感染症対策を行った上での開催なので、入場制限もあり、どれぐらいの参加者がいるのかもよくわかりません。

 どれだけ対策をしても人が集まるイベントではあるので、情勢的に来てくださいとも言いにくいですが、もし来る人がいたら、僕のスペースまで寄ってみてくれると嬉しいです!