漫画皇国

Yes!!漫画皇国!!!

2019-01-01から1年間の記事一覧

2019年の自分の振り返り

2019年が終わりつつありますが、今年は個人的に色々な変化があって、大変な感じでした。 僕はあまり人間の自由意志みたいなものに力があることを信じていないので、自分にあった変化は環境に適応しただけのことだと思います。ただ、その環境から逃げずに適応…

他人を自分の思った通りに動かす方法関連

ウチの爺ちゃんは陸軍にいたので、陸軍の話を聞かせてもらったことがあるけれど、終戦が近くなって若年で徴兵された爺ちゃんには直接的な戦闘経験はあまりなく(いや、もしかすると僕にはあまり話したくなかっただけかもしれないけど)、軍隊の話と言えば、…

「ダイの大冒険」のヒュンケルにおける光と闇の葛藤が生み出す人間性関連

「ダイの大冒険」の再アニメ化が発表されましたね!!僕は生まれて初めて買った漫画がダイの大冒険の4巻なので、めちゃくちゃ思い入れがあります。自分が好きな物が世間でも好かれているとめちゃくちゃ気分がいい体質なので、これを機に今の若い人にもダイ…

自分が物心ついた頃には既に終わっていたものを好きになれる時代関連

十何年か前、X JAPANの再結成したときに、十歳年下の妹の友達がライブに行くと張り切っている話を聞いて、X JAPANが解散時には君らまだ幼稚園児ぐらいだったでしょ?と聞いたら、そうだけどCDはあるから聞けるし、親がファンだからビデオもあって見れるし、…

漫画版「光圀伝」を読んで思った歴史物語の点と線関連

冲方丁の「光圀伝」を原作に、三宅乱丈が描いていた漫画版「光圀伝」ですが、4巻が出て以降、数年単行本が出ていませんでした。にもかかわらず、先日単行本予定表を見たら、愛蔵版の上下巻が発売予定になっていて、あれ?いつのまに最終巻まで出ていたの?…

人に同人誌を渡しに行くときのお気持ちレポ

この前のコミティアには1年ぶりにサークル参加をしなかったので、ゆっくり会場を回ることができました。色々本を買えたし、人とも話せたので楽しかったです。サークル参加しているときは基本的に1人での参加なので、あんまり自席を空けるわけにはいかず慌…

「ディザインズ」における美しくおぞましい生命讃歌関連

五十嵐大介の「ディザインズ」の最終巻が発売されました。 ディザインズは「HA(ヒューマナイズドアニマル)」という人間のような見た目を持つ動物が生み出され、それが軍事利用されたりされなかったりする漫画です。この漫画の前日譚として「ウムヴェルト」…

「バスタード」における魔法とSNSの類似関連

「バスタード」は連載が長らく止まっている漫画で、僕はそのずっと続きを待っています。バスタードは剣と魔法のファンタジーとして始まった漫画ですが、途中で世界のからくりが明らかになります。それは、この剣と魔法の世界は実は我々の世界の数百年後の姿…

「デスストランディング」と僕のインターネット感の一致関連

「シェンムー3」の発売までの間にやれるだけやろうかなと思って「デスストランディング」を買いました。事前に、オンライン要素がゲームフィールドに反映されることは知っていたので、人が多いうちにやった方がいいかなと思ったりしたからです。 まだ序盤で…

実写映画「バクマン。」は実質、林羅山説

実写映画の「バクマン。」を皆さんは見たでしょうか?最高と秋人の2人の高校生コンビが、週刊少年ジャンプでナンバーワンの漫画を描くこと(そしてアニメ化されて好きな女の子をその声優にすること)を目指す映画です。 特に原作を読んでいた人に聞きたいの…

昔、あずまんが大王が嫌いだった話

今は、あずまんが大王は何も嫌いじゃないというか、本当は最初から別に嫌いなんかじゃぜんぜんなかったと思うけど、若い頃、あずまんが大王がすごく嫌いだと思っていた。嫌いだったというより、より正確には、これを面白いなどと思ってはいけないと思ってい…

頭が暇になると何も続けられない関連

何かを続けられないこと結構あるんですけど、そういうとき自分にどういうことが起こっているのかと思っていると、退屈をしているのではないかと思っています。 じゃあ、退屈って何かなと思うんですけど、僕の考えでは脳みそのリソースが余っているということ…

「ファンタジウム」と人間の序列判定関連

「ファンタジウム」はマジシャンの漫画で、主人公の長見良くんは14歳ながらめちゃくちゃ高度なマジックのスキルを持つ少年です。しかしながら、長見くんはもうひとつの抱えている事情があります。それは文字の読み書きをすることが難しいディスレクシアと…

「金色のガッシュ」に見る、支配への抵抗関連

金色のガッシュは、人間界に送り込まれた100人の魔物の子たちが、次の魔界の王となるために、最後の1人になるまで戦い合う漫画です。この戦いにはルールがあり、魔物の子たちにはそれぞれ、その才能を発揮するための呪文が書かれた本が存在します。魔物…

「ジョーカー」と分断と排除関連

映画の「ジョーカー」を観て来ました。何を描くかが明確で、そのために必要なものしかない映画だと思ったので、偉い映画だなあと思いました。それは、「広く世に出すなら、これも描いておいた方がいいんじゃない?」という考えを全てちゃんと排除しないとで…

仕事で英語を使うはめになるおじさんの気持ち関連

何年ぶりかにTOEICを受けてきました。社での立場的に現場仕事ばかりしているわけにもいかなくなってきたので、そろそろ観念して正式にマネージャーになるかと思ったら、昇格のためには点数の報告が必要だと言われたのが理由です。 何点ぐらいとれればいいん…

RPG的世界観とメタ視点からの解釈の時代性関連

ちょっと前に、えんどコイチの「オリジナルクエスト」の電子版を買って久々に読み直してました。これは90年代の前半に描かれた漫画で、「ついでにとんちんかん」のキャラクターたちがRPGの世界を舞台に、その世界にツッコミを入れまくるような漫画です。 ゲ…

他人の感想と攻略Wiki関連

僕は、自分が好きな漫画について、他の人は読んでどのようなことを思ったのかな?と思って感想を検索したりします。そして、他の人の色々な感想を見ていると、時折潮目のようなものが見えることがあります。それはつまり、「ある人の感想を起点として、同じ…

「夢中さ、きみに。」と内向的な人間を浮き彫りにする人間関係関連

和山やまの「夢中さ、きみに。」は、先月単行本が出た漫画で、気を抜いていたら紙の本が売り切れていたので電子版を買ったものの、先週ぐらいに紙の本が重版されたようなので、そっちでも結局買いました。以下、具体的ではないですがほんのりとネタバレが含…

仕事のために獲得しつつあるコミュニケーション能力関連

コミュニケーション能力、もうほんと無く生きてきて、自分が発した言葉が他人にどう受け止められるかに過剰にビビり過ぎてしまって口数が少なくなったり、自分が他人とコミュニケーションをとったときの悲観的な想像をし過ぎてしまうために、人とあまり接さ…

コミティア129で買った「カラオケ行こ!」について

昨日のコミティアで、どうしても欲しかったので、サークル参加している初動の早さを利用して、開場すぐに並んで買ってきました。以下が感想ですが、ネタバレも多少は含んでしまうので、皆さんはまずどうにか本を手に入れて読んでください。 以下にサンプルが…

最新のコミティア129に出る情報です

コミティア129に出るのでその情報を書きます。よければ来てください。 日時:2019/8/25(日) 場所:東京ビッグサイト(青海展示棟) スペース番号:く10a サークル名:七妖会 新刊は「虚無病」という、amazarashiからタイトルを最初に決めて、話を作ってい…

「HUNTER×HUNTER」のナニカの能力と責任の等価交換認識の類似幻視関連

ハンターハンターに登場するゾルディック家には、アルカという子供がおり、そのアルカには「ナニカ」と呼ばれるもうひとつの人格が存在します。ナニカの正体はその後、暗黒大陸から持ち帰られた「ガス生命体アイ」という存在であると示されており、これから…

将太の寿司Tシャツをめぐる冒険

ユニクロの将太の寿司Tシャツ、ぜったい買う。— ピエール手塚 (@oskdgkmgkkk) 2019年7月29日 2019年7月29日、将太の寿司界隈を驚かせるビッグニュースが舞い込んだ。週刊少年マガジンの60周年記念を祝したユニクロとのコラボ商品のラインナップに、将太の寿…

誰かが「正解」を作っている世の中に生きている関連

大森靖子の「君と映画」という曲の歌詞に、以下のようなものがあります。 映画もいいよね 漫画もいいよね ついついお金を使ってしまうでしょ知らない誰かに 財布を握られる 握られるテレビもいいけど なんか怖いよね これが現実か なんか怖いよね私のリモコ…

「ウサギ目社畜科」がめちゃ好き関連と僕の笑いの理論

直近で、最近は何の漫画が好きですか?って聞かれたときに答えたのが「ウサギ目社畜科」です。今一番楽しみに連載を読んでいるギャグマンガです。 ウサギ目社畜科は、月で労働していたウサギのふわみが、戦力外通告を受けたことで地球に落とされ、サラリーマ…

「天気の子」が「甘い水」のオルタナティブっぽく感じた関連

天気の子を公開初日に観たんですが、その物語の最後に至るにつれて僕の記憶の中からのっそり出てくる漫画がありました。それが松本剛の「甘い水」です。 「甘い水」は、父親の命令で家族を支えるために体を売らされる少女と、閉塞感のある田舎町で外に出る自…

せがわまさきの「ドロップランダーズ」の話数を毎月確認しています関連

半年ぐらい前の月刊ヤングマガジンに、せがわまさきの「ドロップランダーズ」の「前編」が載りました。そして、その次の月に、僕は「後編」を読む気まんまんで雑誌を開くと「中編」が載っていたのです。 なるほどー、と思いました。「前編」の後に「後編」で…

「双亡亭壊すべし」と「サユリ」と「パックマン」に見る、非対称な関係性が生む恐怖について

「双亡亭壊すべし」の坂巻泥努さんがすごく好きなので、今週のサンデーなど、泥努さんがとても魅力的に描かれている回は、めちゃくちゃ楽しくなってしまいます。 双亡亭壊すべしは、足を踏み入れたものを不幸に陥れる謎の建物「双亡亭」を巡るお話で、連載が…

批判は何も生まれない?関連

インターネットに何かを書いたり、何かを作って公開をしたりすると、反応を得られることが増えてきた感じがします。 僕はずっとポリシーとして、「趣味でやってることについては他人の反応を無視する」ということを心がけていて、それは、自衛のためでした。…