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いともたやすく行われるえげつないマリオ35関連

 皆さんは今月頭に配信されたスーパーマリオブラザーズ35をやっていますか?僕はぼちぼちやっています。

 

 さて、スーパーマリオブラザーズ35は35人で対戦するマリオのバトルロイヤルゲームです。このゲームはファミコンスーパーマリオブラザーズをベースにしているのですが、マリオで対戦ってどういうこと?って思いますよね。

 

 公式サイトの記述を見るとこのゲームは「おくりあいバトル」と書かれています。そう、マリオ35では倒した敵を別のプレイヤーのコースに送り込むことができるのです。

 このゲームの敗北パターンは3つです。敵にやられるか、地形にやられるか、時間切れになるかです。つまり、もともとのスーパーマリオブラザーズと同じですね。ただ、ここに「倒した敵を別のプレイヤーのもとに送り込める」という要素が入ることで、様々な面の様々な敵を、大量に誰かに送り込むことができるようになり、白熱してくると、どうしようもない量の敵が、本来なら出てこないような場所にまで送り込まれまくることになり、パニックになって楽しくなってきます。

 一瞬の判断ミスがヤバくなり、目の前に迫る危機に瞬間的に判断をし続けるということに、人は夢中になってしまいます。

 

 そんな感じにぼちぼち遊んでいるのですが、このゲーム、何かに似ていませんか?

 そう、ジョジョの奇妙な冒険第七部スティールボールランに登場した、アメリカ合衆国大統領ファニー・ヴァレンタイン大統領のスタンド能力D4C」=「Dirty Deeds Done Dirt Cheap(いともたやすく行われるえげつない行為)」にとても似ているんですね。

 

 D4Cは、無数の並行世界(作中では多次元と呼ばれる)を行き来することができる能力です。

 大統領は、この能力を使って、死にかけた自分を別の世界の自分と入れ替えたり、別の世界から連れてきた人を、この世界の人とぶつけて、そこに生じる矛盾から消滅させてしまったりします。

 この能力の発動条件は「物と物の間に挟むこと」です。自分を物と物の間に挟むことで、別世界に移動したり、他人を物と物の間に挟むことで、別世界に飛ばしたりすることができます。

 

 ここで思い出してほしいのは、マリオ35で倒した敵は別のプレイヤーのもとに送り込まれるということです。マリオが敵を倒す方法とは何か?踏むことです。踏むとは、足の裏と地面の間に「敵を挟む」ことです。ほら、繋がりましたね。マリオが使っているのはD4Cの能力なのではないでしょうか?

 

 35個の多次元世界の中でそれぞれ生きているはずのマリオたちを繋げているのは、おそらくD4Cの能力です。ファニー・ヴァレンタインの能力と同じタイプのスタンドを身につけたマリオが多次元で戦うゲームこそが、マリオ35なのではないかと思いました。

 空条承太郎スタンド能力スタープラチナが、DIOのザ・ワールドと同じ「時を止める」能力を使うとき、それをスタープラチナ・ザ・ワールドと呼称します。

 ならば、マリオが使うその能力はきっと「マリオD4C」なのでしょう。

 

 あッ!!!!ちょっと待ってください!!??

 

 D4Cとはもしかして16進数で解釈できるのではないでしょうか?だとするならば、D4C=13*16*16+4*16+12=3404となります。10進数になおせば「マリオ3404」ですね。なるほど、これはどれだけ卑怯な手を使ってでも「マリオ35」と繋げたくなってきました…。

 

 マリオ35には1-1から8-4までの計32個のコース、そしてチビマリオ、マリオ、ファイアマリオの3つの姿があります。つまりコースとマリオの組み合わせは96通り、ここにD4Cの3404を足して3500になります。ここでマリオは100枚のコインをとると1人生まれることから、100で割ると35になりますね。

 

 別解では、2Dマリオの基本となったスーパーマリオブラザーズと、3Dマリオの基本となったスーパーマリオ64に着目する方法もあります。

 その2つのマリオが同一人物の場合、

 2D×スーパーマリオブラザーズ=3D×スーパーマリオ64

 となり、

 両辺を2で割ると

 D×スーパーマリオブラザーズ=3D×スーパーマリオ64/2

 つまり、

 D×スーパーマリオブラザーズ=D×スーパーマリオ96

 となります。これを移項してまとめると、

 D(スーパーマリオ(ブラザーズ-96))=0

 です。

 D(ディメンション)は多次元なのでゼロではないですし、スーパーマリオも存在していることからゼロではないので、ブラザーズ=96ということが分かります。

 

 あとはこれをD4C=3404に足して、同様に100で割れば、またしても35という数字が現れました…。こんな一致が偶然であるとは思えません…。

 

 これで大体の謎は解けたかと思いますが、マリオでは、敵を踏まなくてもファイアボールを当てれば敵を倒せるのに、それでも別世界に飛ばされてるやんけというツッコミがあると思います。これもスティールボールランを読めば解消される話で、D4Cの能力以外で多次元を超えることができるものがあります。

 それが重力です。

 

 この重力を扱える能力こそが、スティールボールランジャイロ・ツェペリが、そしてその教えを受けたジョニィ・ジョースターが使う「黄金の回転」なんですね。ジャイロは黄金の回転を鉄球に与えることで大統領と戦います。

 つまり、ファイアボールの正体は、黄金の回転を与えられた鉄球のことなのではないかということです。黄金の回転は、動植物のような自然物の中から黄金の長方形を探すことを基礎としています。ファイアボールも、ファイアフラワーをとることで使えるようになります。

 繋がりましたね。

 

 さて、これで最後ですが、聖なる遺体の能力を得た大統領は「D4Cラブトレイン」という新しい能力を発現します。

 「D4Cラブトレイン」とは光の線の能力です。その光の線の中にいる限りは、「吉良(きちりょう)なるもの」だけがそこに集まり、「害悪なるもの」はその外に誰かのもとに吹き飛ばされます。

 これはスターをとったマリオととても似ているのではないでしょうか?

 

 スターをとったマリオは無敵になります。その身に触れた敵はどんな敵でも一撃で倒されてしまいます。そして、マリオ35では別の世界に吹き飛ばされてしまいます。まさしく「D4Cラブトレイン」の能力そのものではないですか。

 

 ここまで読むことができたあなたは、もはや、マリオ35とはマリオのガワを被せられただけの、ジョジョの奇妙な冒険第七部スティールボールランのゲームであることを理解することができたと思います。

 

 ジョジョの聖なる遺体とマリオのスターが同一のものであるということに、これを書きながら気づいたときには本当にびっくりしてしまいましたが、確かに、遺体はスタンド能力を発現させる力がありますし、スタンド能力は隕石に付着したウィルスの影響であるという話もあるんですよね。

 この、「遺体」と「スター」という一見全く別の存在が、スタンド能力という補助線を引けば繋がるという驚きがありますし、さらに星型の痣はジョースター家の血統の象徴でもあります。

 

 その意味は今の僕には分かりませんが、今後のジョジョの展開についての重要なヒントが「スーパーマリオブラザーズ35」には隠されているのかもしれません…。