漫画皇国

Yes!!漫画皇国!!!

料理漫画のレジェンドの話を聞いたので自分も料理漫画を描いた関連

 先日、ビッグ錠先生のイベントに倉田よしみ先生、寺沢大介先生が登壇するのを見に行ったのですが、僕が寺沢先生に非常に良くして頂いていることから、その後に行われた打ち上げにも誘ってもらえました。

 

 僕は大好きな料理漫画家さんがいる場所でずっと恐縮していたのですが、まさに日本の料理漫画の礎を築いてきた方々が、目の前で料理漫画の話していることがとても面白かったです。

 

 週刊少年マガジンで連載された寺沢先生の「ミスター味っ子」には、その前に月刊少年マガジンで連載された「スーパーくいしん坊」の影響が大きくあるそうです。そこには当時の週マガの編集さんからのビッグ錠先生の表現に学ぶべきというアドバイスがあり、寺沢先生はスーパーくいしん坊の表現を読み込んで言語化し、自作の表現に取り込んでいったという話をされていました。

 

 ビッグ錠先生はその話を受けて、寺沢先生との関係は同じ「漫画家」であると同時に、「漫画家」と「読者」でもあるとおっしゃっていました。寺沢先生によるとても熱心な読者としての表現技法の分析は、自身では具体的に認識はしていなかった表現技法について理解する助けになったともおっしゃっていて、とてもいい関係だなと思いました。

 

 それを聞いた後、僕も寺沢先生の漫画を長年読んできた成果を表現した方がいいのではないか?それは漫画の形をしていればなお良いのではないか?という思い込みが発生し、5月5日に開催されるコミティア144には寿司の漫画を描いて出そうと思いました。

 

 そうやって出来たのが、この「勇者の寿司」という漫画です。コミティア開催前に全部公開したので、良かったら読んで下さい。

 

 この漫画の面白いところは、寺沢先生に見られている状態で、ツッコミを受けながら徐々に描かれているという点であり、漫画の内容も出来るだけ面白くなるように頑張りましたが、どう考えてもこの状況の方が面白いなと思います

 

 料理漫画については初挑戦だったのですが、描写がいい加減でも大丈夫なようにしようと思ってファンタジーの世界にしました。現実世界の料理知識との整合性を考えなくてもいいからです。その上で、自分なりに料理漫画の良いところというのは何か?ということを解釈し、お話として組み立てていきました。

 読めば分かりますが、「将太の寿司」の中にある「寿司とは何か?」という問いへの答えに沿う形でお話を作ったので、将太の寿司の二次創作とも言えるかもしれません。

 

以下がコミティア144の開催情報です。

よかったら来てくださいね。

 

 そしてなんと、今回は寺沢大介先生が「将太の寿司」の大年寺三郎太を主人公にしたスピンオフ漫画「大年寺走る」を出されます。マストバイ。