漫画皇国

Yes!!漫画皇国!!!

「邦キチ!映子さん」の池ちゃんは善良だなと思った関連

「邦キチ!映子さん」、シーズン7の第8話で描かれる池ちゃんの人物像が面白いなと思いました。 comip.jp 池ちゃんは年間映画を85本観る映画好きの大学生で、インスタで映画レビューなどもしているそうです。他にはnoteでも8000字ものレビューなんかをし…

コミティア138出ます情報

2021/11/21(日)開催のコミティア138に出ます。東京ビッグサイト青海展示棟開催で、スペース番号はH09bの「七妖会」です。 それでお知らせなのですが、 【11/7(日)書店発売】COMITIA138カタログ「ティアズマガジン138」のFRONT VIEWでは、[ふるいほう]…

漫画で格闘シーンを描くのは難しい関連

この前、新しく描いた漫画(そのうち掲載情報を告知します)で格闘シーンがあったのですが、なんかすごく難しかったんですよね。 人が喋っているシーンは、顔とセリフが描けたらなんとなく成立するんですけど、格闘シーンって動きを描かないといけないじゃな…

無自覚なパワーハラスメント関連

「パワハラは悪い」ということは、賃労働に従事する上で、まともな遵法意識があれば合意できることだと思います。しかし、世の中にはパワハラ は存在し続けています。でも、そのパワハラ をする人が法律なんて守る必要がないと思っているとも限りません。 最…

忍者と極道展に大阪まで行ってきた日記

「忍者と極道」の原画展に行ってきました。 natalie.mu グッズ絶対欲しいなあと思ったので、どうせ行くなら売り切れる前に買いに行くのが正解!と思って初日に行きました。今はまだワクチンの効果が高く、世の感染の情勢も落ち着いているので、久々に遠出を…

一回出来上がったものを壊して再構築するのはしんどい関連

この話のようなことは昔から定期的にしているのですが、今の感じをまた書いておこうと思います。 人間は長く生きて様々な体験をしてくると、自分の中になんというか、ある種の構造が出来てくると思います。初めて経験することに対しては、どのように対処すれ…

コミティア137に出ました関連

事後報告ですが、9/20(月祝)に開催されたコミティア137に出ました。新刊は去年エアコミティア 用に描いた「暴力太郎」を紙の本にしたかったので、せっかくだから追加エピソードを10ページぐらい描きました。 エアコミティア 版のは以下にアップロードして…

インターネットにおける漫画のコマの切り取り関連

インターネットでは面白い漫画のコマが切り取られて、1コマだけが有名になったりすることがよくあります。引用の条件を満たす使い方ではないため、著作権法に基づき訴えられればダメになるような使われ方ですが、それを権利者が訴えることはまれなので、黙…

カイジのスピンオフと任天堂のゲームの類似関連

近年、福本伸行のカイジのスピンオフが面白く、中間管理録トネガワから始まりましたが、1日外出録ハンチョウや上京生活録イチジョウとそれぞれ別の魅力のある連載が続いています。 最初のトネガワについては、正統派のよくあるスピンオフというか、本編の裏…

文化的記号としての定型的やりとり関連

縄文時代の人は、健康な歯を何らかの意図で抜く、風習的抜歯をすることがあったことが、出土した頭蓋骨から分かっています。この抜歯の理由には諸説があるそうですが、その説のひとつとして聞いたことがあるのは、その人の何らかの所属を表すための不可逆な…

表現は思った通りに伝わるとは限らない関連

文章を書くなり、漫画を描くなり何かしら表現をするときには、そこにそれなりの意図があるものだと思うのですが、その表現は意図した通りに人に読まれるとは限りません。僕はそのような不確定さの部分が、表現における可能性でもあるとも思っていて、読者は…

2021年8月に出た漫画仕事情報

今月やった漫画の仕事情報です(宣伝です)。 ヤングキングの8/6に出た号に前編、8/23に出た号に後編という形で、「いじめ撲滅プログラム」という漫画を描きました。前後編が両方載ったコンビニ本も出ており、その電子版も出ていて買いやすいので、これを買…

漫画のネームに関しての今の理解メモ

漫画を描くようになってからもネームというものが描けなくて、ずっといきなり原稿を描いていたのですが、商業誌など、事前に人に内容を見せる必要がある漫画を描く機会を得られるようになって、どうしても事前に人に見せないといけないので、ネームを描くよ…

「双亡亭壊すべし」が完結した関連

「双亡亭壊すべし」が完結しましたね。 とても良かった。とても良い漫画だと思いました。そして、この漫画はきっと僕のために描かれたものだろうと思ってしまいました。大丈夫!!分かっています!!そんなはずはありません!! 僕はただ、自分が構えている…

「ジョジョの奇妙な冒険」における呪い関連

ついに完結しましたね、ジョジョの奇妙な冒険第八部「ジョジョリオン」。面白かったものの、分からないことも多々残っており、それは分からなくてもいいのかもしれませんが、何年かして急に分かるのかもしれません。 僕は例えば、5部の最期の眠れる奴隷のエ…

漫画の作画作業の工程管理方法関連

お金を貰って漫画を描くという仕事を、読み切りで3話分(1話+前後編)やったので、その進め方で色々試しているメモを書いておきます。 先日、編集さんと話していて、僕が以前、作画作業の進捗を聞かれたときに「工程管理表だと進捗率70%ぐらいなので、〇…

「進撃の巨人」と自由はそんなに自由じゃない関連

「進撃の巨人」の最終巻も出たので、そろそろ最後まで読んで思ったことの話でも書こうかと思います。 進撃の巨人って結局何の話だったのかな?と思うんですが、僕が思ったことのひとつは、人間と人間のコミュニケーションの物語なのではないかということです…

アラフォーが急に漫画家になろうとする関連

これは、嘘ではない本当の気持ちなんですが、今年度は商業誌に漫画が載るような活動をしたいと思っています。 — ピエール手塚 (@oskdgkmgkkk) 2021年4月1日 2021年の抱負としては漫画家になろうかなと思っていたのですが、なりました(本当になったかどうか…

「ルックバック」と物語の無力感関連

先日公開された読み切り漫画「ルックバック」がすごく良かったのでその話をします。良かったのは気持ちに来たなと思ったところがあるからで、ただ、それを面白かったと言っていいのかは分かりません。 これを面白いという感情に回収していいのかが分からない…

映画「100日間生きたワニ」を観たのと、僕のこの1年関連

ワニの映画、見たけど悪くなかったって話をしてる人に、「いくらもらってる?」「弱みでも握られた?」ってリプライがついてて、そういうこと言うのが面白いと思ってる感じの人にバカにされてるんだなあと思って、めちゃくちゃ悲しくなってしまった。— ピエ…

子供の頃好きだったものを今見たら面白く感じなかった関連

子供の頃にめちゃくちゃ好きだったものを、大人になってから見たら、記憶の中の輝かしさとは裏腹に、そこまで面白いように感じなかった、ということはある話なのではないかと思います。少なくとも僕はあります。 こういうことがあったときに思っているのは、…

肩こりがひどすぎてフィットボクシング2を始めた関連

とにかく肩こりがひどく、人生で一番肩こりという状態を更新し続けている気がしたので、なんとかしなければいけないという気持ちから、フィットボクシング2を始めました。日常生活の中で、とにかく肩を動かしていないのが悪いのではないか?という考えのも…

コミティア136に参加したレポ

このブログでは特に告知をしませんでしたが、6/6に開催されたコミティア136にサークル参加しました。なぜ告知をしなかったかというと、世の情勢が情勢なので、人に積極的に来てくれという感じでもないなあと思ったからです。 コミティアはイベント開催のガイ…

学校の隅の人間の物語が、学校の中心の人間に奪われる話関連

感情的な部分だけで言うと、学校の隅っこで生きてきたような人が主人公の漫画があったときに、それが実写化されたときに、学校の中心で生きてきたような俳優(ここに偏見があるぞ!)が演じて、それが見た人にキャアキャア言われてたとしたら、え?こういう…

花山薫からアベンガネへ関連

花山薫は、刃牙シリーズに登場する男で、彼は格闘家のトーナメントに出場したりもしますが、格闘家ではありません。強いヤクザです。とても強いヤクザです。花山薫は強くなるためのトレーニングもしていません。ただ強い男です。天性の体格と握力、そして精…

映画版「映画大好きポンポさん」と自覚的な暴力関連

令和にナウいのは暴力だなと思います。僕は物語の中に自覚的な暴力が登場するととても嬉しくなってしまう人間なので、映画版の「映画大好きポンポさん」を見て、すごく嬉しくなってしまいました。 映画大好きポンポさんは、pixivで公開された杉谷庄吾(人間…

最終回で火星に向かう漫画は良い漫画関連

漫画の良い最終回って色々類型があると思うんですけど、僕が好きなものの一つが「火星に行く」という最終回です。この終わり方をしている漫画は名作ばかりで、例えば「YAIBA」や「度胸星」がそれにあたります(ゲッターロボ號もそうだと人に聞きました)。 …

光る棒を初めて振った関連

この前、Pretty Series 10th Anniversary Pretty Festivalに行ってきました。プリティーシリーズの10周年を記念したライブイベントです。アニメの声優さんが、アニメの中で行われていたライブを、アニメキャラになり変わり、実際に舞台上で再現してくれま…

前田光世方式の生活への導入関連

前田光世方式を生活に導入してします。 前田光世方式とは「バキ」に出てきた勝負のルールで、作中では、柔道家の前田光世が海外武者修行中に提案したルールだと説明されています。そのルールとは、指定された時間に指定された街に対決する2人が到着し、服装…

「ダブル」と役者と本当の自分関連

野田彩子の「ダブル」を何度か読み返しているのですが、面白いことは確実に分かるものの、自分がこの物語を分かっているかどうかはよく分かりません。ひょっとして全然分かってないのではないだろうか?などと思いながら読んでいますが、自分の認識と似たよ…