漫画皇国

Yes!!漫画皇国!!!

2021-01-01から1年間の記事一覧

肩こりがひどすぎてフィットボクシング2を始めた関連

とにかく肩こりがひどく、人生で一番肩こりという状態を更新し続けている気がしたので、なんとかしなければいけないという気持ちから、フィットボクシング2を始めました。日常生活の中で、とにかく肩を動かしていないのが悪いのではないか?という考えのも…

コミティア136に参加したレポ

このブログでは特に告知をしませんでしたが、6/6に開催されたコミティア136にサークル参加しました。なぜ告知をしなかったかというと、世の情勢が情勢なので、人に積極的に来てくれという感じでもないなあと思ったからです。 コミティアはイベント開催のガイ…

学校の隅の人間の物語が、学校の中心の人間に奪われる話関連

感情的な部分だけで言うと、学校の隅っこで生きてきたような人が主人公の漫画があったときに、それが実写化されたときに、学校の中心で生きてきたような俳優(ここに偏見があるぞ!)が演じて、それが見た人にキャアキャア言われてたとしたら、え?こういう…

花山薫からアベンガネへ関連

花山薫は、刃牙シリーズに登場する男で、彼は格闘家のトーナメントに出場したりもしますが、格闘家ではありません。強いヤクザです。とても強いヤクザです。花山薫は強くなるためのトレーニングもしていません。ただ強い男です。天性の体格と握力、そして精…

映画版「映画大好きポンポさん」と自覚的な暴力関連

令和にナウいのは暴力だなと思います。僕は物語の中に自覚的な暴力が登場するととても嬉しくなってしまう人間なので、映画版の「映画大好きポンポさん」を見て、すごく嬉しくなってしまいました。 映画大好きポンポさんは、pixivで公開された杉谷庄吾(人間…

最終回で火星に向かう漫画は良い漫画関連

漫画の良い最終回って色々類型があると思うんですけど、僕が好きなものの一つが「火星に行く」という最終回です。この終わり方をしている漫画は名作ばかりで、例えば「YAIBA」や「度胸星」がそれにあたります(ゲッターロボ號もそうだと人に聞きました)。 …

光る棒を初めて振った関連

この前、Pretty Series 10th Anniversary Pretty Festivalに行ってきました。プリティーシリーズの10周年を記念したライブイベントです。アニメの声優さんが、アニメの中で行われていたライブを、アニメキャラになり変わり、実際に舞台上で再現してくれま…

前田光世方式の生活への導入関連

前田光世方式を生活に導入してします。 前田光世方式とは「バキ」に出てきた勝負のルールで、作中では、柔道家の前田光世が海外武者修行中に提案したルールだと説明されています。そのルールとは、指定された時間に指定された街に対決する2人が到着し、服装…

「ダブル」と役者と本当の自分関連

野田彩子の「ダブル」を何度か読み返しているのですが、面白いことは確実に分かるものの、自分がこの物語を分かっているかどうかはよく分かりません。ひょっとして全然分かってないのではないだろうか?などと思いながら読んでいますが、自分の認識と似たよ…

ピカソの解釈と「ちいかわ」関連

アフタヌーンの最新号の「ブルーピリオド」で、「ピカソって何がすごいのか?」みたいな話が語られていて、なるほどなと思ったので、それに関連することを書きます。 そこで語られるピカソのすごさとは、「多様な語りに耐えうる存在としてのすごさ」です。つ…

メガネキャラが本気になるとメガネを外す関連

メガネキャラが戦闘とかになるとメガネを外す描写があります。それはメガネをつけたままだと、殴られたときに破片が目に入って危険だからなのではないかと思いますが、同時に、メガネがないと生活に支障があるからメガネをかけているのに、本当に外して大丈…

「トリリオンゲーム」と2人だから面で広がる関連

この前、第一巻が出た「トリリオンゲーム」は、後に世界長者番付に名を連ねることになる2人の青年、ハルとガクが、1兆ドル(トリリオンダラー)を稼ぐことを目標に向けて出発する漫画です。 原作は、「アイシールド21」や「Dr.STONE」の稲垣理一郎、そして…

エンターテイメントに対するコスパ認識関連

映画を倍速視聴するのはアリかナシかという感じの話題がネットで定期的に盛り上がったりするのですが、僕個人としては、それぞれの人が好きにすればよいと思っていて、それでおしまいの話です。 ただ、コストパフォーマンス(略してコスパ)については、人に…

カイジの班長とハーモニー関連

伊藤計劃の「ハーモニー」では、人間の脳内に様々な欲求を司るエージェントが存在すると語られます。そして、人間が理解する自身の意思とは、互いに矛盾するような複数のエージェント同士が戦った結果として勝ち残ったものであると語られます。 つまり、ある…

神秘体験に人間の自我は耐えられるのか?関連

昔何かで読んだ詐欺の方法で、競馬の予想ができると主張する人物が、無作為に大量の人に予想情報を送りつけるというものがありました。しかし、それは実は、送る相手ごとに違った予想を送りつけるものなのです。そして、その中には、確率的にたまたま的中す…

昔のゲームが今も遊べて欲しいけど、実際はそんなに遊ばない関連

PS3やPS VITA、PSPのゲームストアが近々サービス終了するとの報せがあり、残念だなという気持ちと、仕方ないよなという気持ちがあります。 特に近年、新作ゲームを遊ぶ時間を確保するだけで手一杯で、家に既にたくさんあるゲームを久々に遊ぶかと手に取るこ…

綾波レイとしろがねと、他者とのつながりとしての笑顔関連

「シンエヴァンゲリオン劇場版」のネタバレと、「からくりサーカス」のネタバレが含まれているのでご注意。 「からくりサーカス」のしろがねは、綾波レイの影響を受けているキャラクターなのではないかと思っているのですが(特に証拠はなく、僕が勝手に共通…

碇ゲンドウの破からQ関連

シンエヴァンゲリオン劇場版(なんか記号が入る)のネタバレがありますのでご注意。 映画を見て、碇ゲンドウくんに対して何らか新事実が分かったかというと、そうでもなく、まあ、ほぼほぼ大体分かっていたよという話だったのですが、漫画とかで若干触れられ…

自分の行動をルールで縛ることで判断のストレスから解放されたい関連

「ニセモノの錬金術師」に登場したノルンさんの存在が面白くて、まずその話をします。 なお、ニセモノの錬金術師についてはこちらを読んでください。 mgkkk.hatenablog.com ノルンさんは、その身に周囲の全てを破壊しつくしてしまうような強烈な怒りの感情を…

「ニセモノの錬金術師」と大切なものはほしいものより先に来る関連

「ニセモノの錬金術師」は杉浦次郎がpixivで描いているネームの漫画で、一話が4~12ページぐらいのお話が、これを書いている現在で302話まで進んでいます。ほどなく第一部完が予告されているのですが、とにかく302話がよかったので、その話を書こうと思いま…

批評的行為と序列の認識を分けて考える関連

作品を批評する行為に関して「近年はコミュニティの和を重要視して、貶す批評が忌避されているのではないか?」という意見があるのをこの前読んで、自分の認識とは異なっていたので、それを書こうと思います。 実際、近年「何かの作品を、価値が低いものであ…

エヴァンゲリオンは聖書ではなく徐福伝説を元にしているのでは?関連

エヴァンゲリオンは実は徐福伝説がベースなのでは??というのは、ヱヴァンゲリヲン新劇場版Qが公開された当時なので、八年ぐらい前に僕がウッキウキしながら考えた話で、前一回書いてたような気がしたんですけど、検索しても出てこなかったので改めて書こう…

男らしさから降りる関連

近年、「人間の精神が自由であること」と「人間が何らかの属性に起因する役割を担うこと」の間に少なからず存在する齟齬について、それが「ある」ということを言っても大丈夫な雰囲気になってきていると感じていて、世の中が良くなってきたなあと思います。 …

「ダンジョン飯」とキメラの寿命関連

「ダンジョン飯」の10巻を読みました。ダンジョン飯は、妹を助けるために、モンスターを調理して食べながらダンジョンの深い階層に潜っていく漫画です。 10巻の巻末に、本作におけるキメラの解説があったのですが、複数の獣やモンスターのパーツが合成された…

「ドラゴンクエストユアストーリー」とミルドラースと僕関連

「ドラゴンクエストユアストーリー」は劇場で初日に観たんですけど、最後に分かる真相で、あー、なるほどーと思って、この状態でもう一回最初から観たら、自分はどう思うかな?と思いました。このたびNetflixで配信が始まったことで2回目を観ましたので、そ…

SNSで疲れないやり方関連

僕はTwitterがかなり好きで、ちょっと時間が空くと見ていることが多いのですが、でも、他人と交流するためにはほぼ使っていません。いや、むしろ、他人とあんまり交流をしなくて済むのでSNSでもTwitterだけが好きだと思える気もします。 この前、Twitter疲れ…

少年漫画の兄ポジションの不遇と生存戦略関連

昨日、日本のRPGのビデオゲームで、恒常的な仲間として主人公の兄がいるケースが少ないという話を読みました。確かに、思い返してみればパッと出てくるものがなく、何故なのかを考えてみたのですが、おそらく兄というポジションは主人公と同じ立場で年長であ…

「BEASTARS」と加害性の苦しさと平等関連

チャンピオンで連載していた「BEASTARS」が完結し、最終巻も今月出ました。よい物語だったなと思ったのでその話をします。 (免責:この文章には物語の核心部分のネタバレが含まれます) BEASTARSは様々な動物が人間のように生活をしている世界を舞台にした…

歳をとると新しい漫画をなかなか読めなくなる話と老害の仕組み関連

歳をとると、新しい漫画がなかなか読めないという話を、身近でも聞くようになってきました。 僕自身も新しい漫画に手を付けて読み始めるまでが億劫になることは近年感じつつあって、子供の頃は、朝から晩まで新しい漫画をむさぼり読んでいたのに、今は買った…

漫画の登場人物に最高と最低が同居していると目が離せない関連

「忍者と極道」の登場人物の中でガムテがかなり好きなのですが、その理由のひとつにその存在の受け止め方をどうしたらいいのかが分からなくする、最高の部分と最低の部分が同時に存在しているというところがあると思っています。 ガムテは子供による暗殺集団…