漫画皇国

Yes!!漫画皇国!!!

表現は思った通りに伝わるとは限らない関連

文章を書くなり、漫画を描くなり何かしら表現をするときには、そこにそれなりの意図があるものだと思うのですが、その表現は意図した通りに人に読まれるとは限りません。僕はそのような不確定さの部分が、表現における可能性でもあるとも思っていて、読者は…

2021年8月に出た漫画仕事情報

今月やった漫画の仕事情報です(宣伝です)。 ヤングキングの8/6に出た号に前編、8/23に出た号に後編という形で、「いじめ撲滅プログラム」という漫画を描きました。前後編が両方載ったコンビニ本も出ており、その電子版も出ていて買いやすいので、これを買…

漫画のネームに関しての今の理解メモ

漫画を描くようになってからもネームというものが描けなくて、ずっといきなり原稿を描いていたのですが、商業誌など、事前に人に内容を見せる必要がある漫画を描く機会を得られるようになって、どうしても事前に人に見せないといけないので、ネームを描くよ…

「双亡亭壊すべし」が完結した関連

「双亡亭壊すべし」が完結しましたね。 とても良かった。とても良い漫画だと思いました。そして、この漫画はきっと僕のために描かれたものだろうと思ってしまいました。大丈夫!!分かっています!!そんなはずはありません!! 僕はただ、自分が構えている…

「ジョジョの奇妙な冒険」における呪い関連

ついに完結しましたね、ジョジョの奇妙な冒険第八部「ジョジョリオン」。面白かったものの、分からないことも多々残っており、それは分からなくてもいいのかもしれませんが、何年かして急に分かるのかもしれません。 僕は例えば、5部の最期の眠れる奴隷のエ…

漫画の作画作業の工程管理方法関連

お金を貰って漫画を描くという仕事を、読み切りで3話分(1話+前後編)やったので、その進め方で色々試しているメモを書いておきます。 先日、編集さんと話していて、僕が以前、作画作業の進捗を聞かれたときに「工程管理表だと進捗率70%ぐらいなので、〇…

「進撃の巨人」と自由はそんなに自由じゃない関連

「進撃の巨人」の最終巻も出たので、そろそろ最後まで読んで思ったことの話でも書こうかと思います。 進撃の巨人って結局何の話だったのかな?と思うんですが、僕が思ったことのひとつは、人間と人間のコミュニケーションの物語なのではないかということです…

アラフォーが急に漫画家になろうとする関連

これは、嘘ではない本当の気持ちなんですが、今年度は商業誌に漫画が載るような活動をしたいと思っています。 — ピエール手塚 (@oskdgkmgkkk) 2021年4月1日 2021年の抱負としては漫画家になろうかなと思っていたのですが、なりました(本当になったかどうか…

「ルックバック」と物語の無力感関連

先日公開された読み切り漫画「ルックバック」がすごく良かったのでその話をします。良かったのは気持ちに来たなと思ったところがあるからで、ただ、それを面白かったと言っていいのかは分かりません。 これを面白いという感情に回収していいのかが分からない…

映画「100日間生きたワニ」を観たのと、僕のこの1年関連

ワニの映画、見たけど悪くなかったって話をしてる人に、「いくらもらってる?」「弱みでも握られた?」ってリプライがついてて、そういうこと言うのが面白いと思ってる感じの人にバカにされてるんだなあと思って、めちゃくちゃ悲しくなってしまった。— ピエ…

子供の頃好きだったものを今見たら面白く感じなかった関連

子供の頃にめちゃくちゃ好きだったものを、大人になってから見たら、記憶の中の輝かしさとは裏腹に、そこまで面白いように感じなかった、ということはある話なのではないかと思います。少なくとも僕はあります。 こういうことがあったときに思っているのは、…

肩こりがひどすぎてフィットボクシング2を始めた関連

とにかく肩こりがひどく、人生で一番肩こりという状態を更新し続けている気がしたので、なんとかしなければいけないという気持ちから、フィットボクシング2を始めました。日常生活の中で、とにかく肩を動かしていないのが悪いのではないか?という考えのも…

コミティア136に参加したレポ

このブログでは特に告知をしませんでしたが、6/6に開催されたコミティア136にサークル参加しました。なぜ告知をしなかったかというと、世の情勢が情勢なので、人に積極的に来てくれという感じでもないなあと思ったからです。 コミティアはイベント開催のガイ…

学校の隅の人間の物語が、学校の中心の人間に奪われる話関連

感情的な部分だけで言うと、学校の隅っこで生きてきたような人が主人公の漫画があったときに、それが実写化されたときに、学校の中心で生きてきたような俳優(ここに偏見があるぞ!)が演じて、それが見た人にキャアキャア言われてたとしたら、え?こういう…

花山薫からアベンガネへ関連

花山薫は、刃牙シリーズに登場する男で、彼は格闘家のトーナメントに出場したりもしますが、格闘家ではありません。強いヤクザです。とても強いヤクザです。花山薫は強くなるためのトレーニングもしていません。ただ強い男です。天性の体格と握力、そして精…

映画版「映画大好きポンポさん」と自覚的な暴力関連

令和にナウいのは暴力だなと思います。僕は物語の中に自覚的な暴力が登場するととても嬉しくなってしまう人間なので、映画版の「映画大好きポンポさん」を見て、すごく嬉しくなってしまいました。 映画大好きポンポさんは、pixivで公開された杉谷庄吾(人間…

最終回で火星に向かう漫画は良い漫画関連

漫画の良い最終回って色々類型があると思うんですけど、僕が好きなものの一つが「火星に行く」という最終回です。この終わり方をしている漫画は名作ばかりで、例えば「YAIBA」や「度胸星」がそれにあたります(ゲッターロボ號もそうだと人に聞きました)。 …

光る棒を初めて振った関連

この前、Pretty Series 10th Anniversary Pretty Festivalに行ってきました。プリティーシリーズの10周年を記念したライブイベントです。アニメの声優さんが、アニメの中で行われていたライブを、アニメキャラになり変わり、実際に舞台上で再現してくれま…

前田光世方式の生活への導入関連

前田光世方式を生活に導入してします。 前田光世方式とは「バキ」に出てきた勝負のルールで、作中では、柔道家の前田光世が海外武者修行中に提案したルールだと説明されています。そのルールとは、指定された時間に指定された街に対決する2人が到着し、服装…

「ダブル」と役者と本当の自分関連

野田彩子の「ダブル」を何度か読み返しているのですが、面白いことは確実に分かるものの、自分がこの物語を分かっているかどうかはよく分かりません。ひょっとして全然分かってないのではないだろうか?などと思いながら読んでいますが、自分の認識と似たよ…

ピカソの解釈と「ちいかわ」関連

アフタヌーンの最新号の「ブルーピリオド」で、「ピカソって何がすごいのか?」みたいな話が語られていて、なるほどなと思ったので、それに関連することを書きます。 そこで語られるピカソのすごさとは、「多様な語りに耐えうる存在としてのすごさ」です。つ…

メガネキャラが本気になるとメガネを外す関連

メガネキャラが戦闘とかになるとメガネを外す描写があります。それはメガネをつけたままだと、殴られたときに破片が目に入って危険だからなのではないかと思いますが、同時に、メガネがないと生活に支障があるからメガネをかけているのに、本当に外して大丈…

「トリリオンゲーム」と2人だから面で広がる関連

この前、第一巻が出た「トリリオンゲーム」は、後に世界長者番付に名を連ねることになる2人の青年、ハルとガクが、1兆ドル(トリリオンダラー)を稼ぐことを目標に向けて出発する漫画です。 原作は、「アイシールド21」や「Dr.STONE」の稲垣理一郎、そして…

エンターテイメントに対するコスパ認識関連

映画を倍速視聴するのはアリかナシかという感じの話題がネットで定期的に盛り上がったりするのですが、僕個人としては、それぞれの人が好きにすればよいと思っていて、それでおしまいの話です。 ただ、コストパフォーマンス(略してコスパ)については、人に…

カイジの班長とハーモニー関連

伊藤計劃の「ハーモニー」では、人間の脳内に様々な欲求を司るエージェントが存在すると語られます。そして、人間が理解する自身の意思とは、互いに矛盾するような複数のエージェント同士が戦った結果として勝ち残ったものであると語られます。 つまり、ある…

神秘体験に人間の自我は耐えられるのか?関連

昔何かで読んだ詐欺の方法で、競馬の予想ができると主張する人物が、無作為に大量の人に予想情報を送りつけるというものがありました。しかし、それは実は、送る相手ごとに違った予想を送りつけるものなのです。そして、その中には、確率的にたまたま的中す…

昔のゲームが今も遊べて欲しいけど、実際はそんなに遊ばない関連

PS3やPS VITA、PSPのゲームストアが近々サービス終了するとの報せがあり、残念だなという気持ちと、仕方ないよなという気持ちがあります。 特に近年、新作ゲームを遊ぶ時間を確保するだけで手一杯で、家に既にたくさんあるゲームを久々に遊ぶかと手に取るこ…

綾波レイとしろがねと、他者とのつながりとしての笑顔関連

「シンエヴァンゲリオン劇場版」のネタバレと、「からくりサーカス」のネタバレが含まれているのでご注意。 「からくりサーカス」のしろがねは、綾波レイの影響を受けているキャラクターなのではないかと思っているのですが(特に証拠はなく、僕が勝手に共通…

碇ゲンドウの破からQ関連

シンエヴァンゲリオン劇場版(なんか記号が入る)のネタバレがありますのでご注意。 映画を見て、碇ゲンドウくんに対して何らか新事実が分かったかというと、そうでもなく、まあ、ほぼほぼ大体分かっていたよという話だったのですが、漫画とかで若干触れられ…

自分の行動をルールで縛ることで判断のストレスから解放されたい関連

「ニセモノの錬金術師」に登場したノルンさんの存在が面白くて、まずその話をします。 なお、ニセモノの錬金術師についてはこちらを読んでください。 mgkkk.hatenablog.com ノルンさんは、その身に周囲の全てを破壊しつくしてしまうような強烈な怒りの感情を…