漫画皇国

Yes!!漫画皇国!!!

月曜日の朝、iPadを忘れた関連

 ここのところ会社の仕事が大量にある状態で、漫画の仕事のスケジューリングもやらないといけないため、どれだけ淡々と漫画の作業を進めて行けるのかが重要になっています。

 漫画の仕事、特に作画は進め方がシンプルなので、〆切までの日数で残りのコマ数を割って、出てきた数字の分だけ毎日作画を進められれば完成します。さらに言うと、一日の時間の中でも、何時までに何コマ終わっていれば間に合うかというスケジューリングもあり、僕は朝の通勤時間、昼休み、夜の帰り時間、家に帰ってからの4つの時間でそれぞれ何コマできているといいかで進捗を見ています。

 

 なのですが、本日、珍しくiPadを家に忘れて出勤してしまったため、そのスケジュールが全て壊れてしまいました。漫画の仕事はイレギュラーがあまりないので会社の仕事と比べて進めやすかったのですが、こういうイレギュラーがあったか…という気持ちになりました。

 なぜ忘れてしまったかというと、iPadを仕事のカバンの近くまで持って行ったところで、忘れ物を思い出してiPadをその辺に置いて一旦寝室に戻り、結局カバンにiPadを入れないままに家を出てしまったからです。こういうことが最近はよくあり、複数のことをやろうとしたときに、後から入ったタスクをやっているうちに先のタスクのことを忘れてしまい、脳の記憶領域の加齢による(?)劣化を感じています。

 会社の仕事でこれがあると致命的なので、やらないといけないことはとにかくなんでもメモにとっておき、それを外部記憶として参照することでなんとかしています。

 

 さて、今月はそれ以外にも管理上の問題があって、大きなのは、スプレッドシートで作画の進捗を日々管理しているのですが、今やっている原稿が36ページあるのに、計算範囲が28ページになっていて(前後編で前編が28ページ後編が36ページだったので設定ミスでした)、8ページ分の作画がスケジュールから漏れていることに先週気づき、線を引き直して、土日でなんとか巻いて間に合わせたり、単行本の表紙を描く作業や、連載以外でなんか色々やっているあれこれなどもやっていて、それぞれの様々な様々で軽微なミスがあり、それによりスケジュールの考え直しがあり、淡々とやるはずが…と自分の管理能力のダメなところを直視するはめになっています。

 

 要所要所にバッファを設けているので、スケジュール的にはまだ無理せずとも間に合うペースですが、今週末のコミティアに何か持って行きたかったものの、それをやる時間はどんどん減っています。コミティア会場でも漫画を描いている僕の姿が見れる可能性もあります。

 

 今は「いじめ撲滅プログラム」という原作付きの漫画の最後のエピソードを描いて、単行本にしようとしているのですが、そのために連載を休むことなく前後編で計64ページ描くためのスケジューリングをしていて、さらに、その合間にスペリオールに載せる読切を描いたり、正直かなり限界に近い漫画の仕事の詰め込み方をしています。

 詰め込んだのはできると思ったからなのですが、その「できる」は、「時間を限界まで絞り出せばできる」なので、今は飲みに行ってもカラオケに行っても、家で料理や洗濯をする合間にも、ずっと漫画を描いている感じになっています。

 

 会社員としてそこそこ忙しく働きながら、なぜ漫画の連載ができるのか?という話はよく言われますが、ずっと描いているからです。生活の中のわずかな時間、例えば外食して注文した料理が届くまでとか、本来スマホを見るぐらいしかできないような時間でも、全て漫画を描くことに割り当てているのでなんとかなっている感じです。

 

 つまり、僕の漫画家活動はどこでも漫画を描けるiPadの存在によって成り立っていて、そして、iPadを忘れてきたらそれが何にもできない!!

 

 なので、本日はすごい焦燥感があって、本来なら何コマか進められていたはずなのに漫画が描けていない、こんなにも描きたいのに、と描けないからこそめちゃくちゃ描きたくなっていて、この気持ちのモメンタムを維持したままで、家に帰ったら速攻で漫画に手をつけ進めなければマズい。

 昨日一昨日でせっかくリカバリしたスケジュールをまた崩すことはまかりならんので、頑張らなければなりません。帰りの電車でスマホでこれを書いていますが、本来なら漫画を描いていたはずなのに!という気持ちがあります。

 

 漫画を描きたいです。これは漫画を描くことが楽しいというよりは、スケジュールが崩れることに対する恐怖から逃げようとするためには早く沢山描かないといけない、という気持ちです。