漫画皇国

Yes!!漫画皇国!!!

岩泉舞の「ふろん」と自分を縁取る他人について

岩泉舞の「七つの海」の最初に収録されている物語、「ふろん」が好きで、小学生の時から何度も読み返しています。 この物語の主人公は、ある日、自分の名前がこの世から消えてしまった少年です。そして、それに伴ってどんどん存在が希薄になってしまうのです…

「未来のミライ」を観て思った、世間の中心に向けて叫ばれるあれこれ関連

アニメ映画の「未来のミライ」を公開してすぐぐらいに見たんですが、辛い映画でしたね。辛いというのは映画の内容の話ではなく、観ている自分の心の中に辛い感情がすごく出てきてしまったということです。 未来のミライは、くんちゃんという小さい男の子が主…

理想化された認識と現実との乖離の圧力差で起こる事故関連

「近未来不老不死伝説バンパイア」という漫画があって、これは「昭和不老不死伝説バンパイア」という漫画の続編です。そしてこれは、無性生殖を行い、自分で自分を生みなおし続けることで悠久の時を生き続けるバンパイアのマリアを巡る物語です。 人間ならば…

藤田和日郎漫画の悪役とマッチ売りの少女の見た幻について

みなさん!サンデーで連載中の「双亡亭壊すべし」を読んでますか?? 双亡亭壊すべしは足を踏み入れたものがおかしくなって取り込まれてしまう謎の建物「双亡亭」を「壊すべし!」と色んな人が思い、そして実行しようとするという感じの漫画なんですけど、今…

男性作者の漫画と女性作者の漫画の違い(乱暴な話です)

すごいざっくりとした印象論なので例外は無数にあるとも思うんですが、男性が描く漫画と女性が描く漫画の方向性には違う傾向が見て取れるように感じています。 それは、僕が買っている漫画を見返してみると、近年女性作者のものの比率の方が大きくなっている…

インターネットで悲しくなっちゃう話

「助けて」っていう言葉が言えずに生きてきたようなところがある。どんなに困っても、他人を頼ることが下手くそで、下手くそだから、それをすることを避けて自分ひとりでなんとかしてこようとしてきた。だからいつまでたっても他人を頼ることが上達しないし…

「我らコンタクティ」と人生における無限への想像力の話

これは人生の話なんですが、友達と話をしていて、自分自身に対する未来への希望がないというか、今はそこそこ幸せに生きている皆さんが、いざ未来の話をすると、年老いて誰かに迷惑をかける前に、早めにぽっくりと死んでしまいたいねという話になったりした…

エドワード・エルリックとジョルノ・ジョバーナ同一人物説!?

鋼の錬金術師(以下ハガレン)の主人公エドワード・エルリック(以下エド)と、ジョジョの奇妙な冒険第五部(以下ジョジョ5部)の主人公ジョルノ・ジョバーナ(以下ジョルノ)には、沢山の共通点があるのではないか??もしかすると同一人物だったりするの…

「キン肉マン超人大全集」を一日聞いていました

今日は昼過ぎからファミレスでオヤツを食べつつ、最近買った漫画をまた一通り読み直したりしていたんですが、その間、「キン肉マン超人大全集」というキン肉マン関係の歌がたくさん収録されているCDを聞いていました。 columbia.jp このCD、色んな超人のキャ…

「俺たちのフィールド」における現実とフィクションの交錯関連

僕は現実のスポーツについては全然詳しくなく、詳しくないために熱狂的に観戦することもできないのですが、一方、漫画の中のスポーツは大好きで、その試合結果に一喜一憂したりします。不思議な話ですよね。逆じゃないのか?って気もします。だって、漫画の…

統計多重化されている社会とその限界関連

電気通信には統計多重化という考えがあり、これはざっくり言うと「通信のために据え付けられた伝送路を複数の通信者で共有することでなんだかいい感じになる」というようなことを言います。ざっくりし過ぎました。 例えば同じ家にある100Mbpsの通信ができる…

「フラジャイル」の宮崎先生の独り立ちエピソードがめちゃくちゃ心にきた話

アフタヌーンで連載中のフラジャイルはめちゃくちゃ好きな漫画なのですが、前回と今回の2ヶ月で描かれた宮崎先生の独り立ちエピソードが読んでいてめちゃくちゃ心にきてしまい、朝の電車で読みながらほろりほろりと泣いてしまいました。 フラジャイルは病理…

自分の子供に直接それを言えますか?への適切な回答とは何か?

ツイッターを見てたらインターネットで盛り上がっている話題みたいなものが断片的に流れてきており、自分の子供に対してひどい感じの表現をした人がいて、その人に対して「その発言、自分の子供に対して直接言えますか?」という感じの詰め寄りが発生してい…

黒田硫黄の絵のすごさ関連

黒田硫黄の絵がめちゃくちゃ好きで(もちろん漫画としても好きです)、真似をしたいと常々思っていますが、上手く真似をできないという状況です。そのすごさを説明するための切り口は色々あると思うんですけど、その中で僕が好きなものの一つはベタの使い方…

漫画を読むパワーの全盛期について

高校生ぐらいのときにBSマンガ夜話を見ていて、僕が思ったのは「ここで喋っている人たち、大して漫画読んでないなー」という気持ちでした。これは大きく間違っていて、多少合っていると思うんですけど、何が間違っているかというと、僕はまだ知識も少なく視…

僕が思う人間の脆弱性関連

僕が人間の脆弱性と感じているものがあります。そして、これは認識していたとしても自分でもどうにもならないので、なかなか辛いことだと感じています。これとはつまり、「人間は主観的に判断して一番得をする選択肢しか選ぶことができない」ということです…

怖いゲームがやりたいが怖いからできない問題

バイオハザード7をやりたいなあと思い続けて随分と時間が経ちました。 思ってないで買って遊べばいいじゃないかと皆さんおっしゃるでしょうが、できないんです。怖いんです。怖いから遊びたくないんです。でも遊びたいんです。 このように「遊びたい」と「…

インターネットの嘘情報との付き合い方関連

インターネットには無数の嘘情報があります(ほんとの情報もあります)。それらを完璧に見分ける方法はあるでしょうか?僕の現時点の結論としては「ない」です。インターネットの情報をインターネットを見ているだけで本当か嘘か見分けるための確実な方法は…

「レディプレイヤー1」をさっき観て来た関連

1時間ぐらい前に「レディプレイヤー1」を観たので、感想を書きます。 「バーチャルリアリティ」という言葉は日本では「仮想現実」と訳されますが、これは誤訳とは言わないまでも不適切ではないかという話があって、バーチャルという言葉を辞書で引いてみる…

漫画を描いたのでコミティア124にでます

漫画を描いたのでコミティア124に出ます。 日時:5/5(土)11:00〜16:00 場所:東京ビッグサイト 東4・5・6ホール スペース番号:し35b サークル名:七妖会 今回の新刊は、以下のエントリでも書いた全部消えてしまったやつを、イチから描き直したものです…

「好き」と「嫌い」は等価な裏表かどうか問題

何かが好きという感情を僕が大事にしていて、同時に何かが嫌いという感情も大事にしています。自分には好きなものとか嫌いなものとかあるわけですが、嫌いなのに好きと言わないといけないとか、好きなのに嫌いと言わないといけないことが多いとストレスがあ…

メタルギアサヴァイブはいいゲームだった

この前、「メタルギアサヴァイブ」をクリアしました。既に買うことを決めていた「北斗が如く」の発売までのつなぎで何かゲームをしようと思って買ったんですけど、買う前は「メタルギアソリッドV」で使われたゲームエンジンであるFOX ENGINEや各種素材を再利…

刃牙シリーズのこれまでのテーマとこれからへの勝手な期待

板垣恵介の刃牙シリーズは、「グラップラー刃牙」「バキ」「範馬刃牙」「刃牙道」と四シリーズ続いており、昨日第五シリーズの開始が示唆されつつ「刃牙道」が完結しました。 では次に描かれるものは何であるか?ということの期待をしつつ、これまでのそれぞ…

内輪ウケは世の中で最も面白いことのひとつという話

何かの話をするときに内輪ウケの話をするっていうのは、嫌がられることが多い感じがするんですけど、僕が思うに内輪ウケは世の中で最も面白いことのひとつなので、やっちゃうことも多いです。 僕の感覚として、興味を惹かれてしまうものは「ぎりぎり分かるも…

いちご狩りと人生、あと若干の漫画関連

人生をそこそこ生きて中年男性となり、自分の欲求と自分の外にある社会を上手く軋轢ないように適合させることも割とできるようになった昨今、どうしてもいちご狩りに行きたいという内発的衝動を社会と齟齬なく解消するために、この前いちご狩りツアーに行っ…

ミスターサタンと嘘つきの発信力関連

ドラゴンボールのミスターサタンについてですが、歳をとるにつれていい役回りだなと思うようになりました。なぜなら、ミスターサタンは、ドラゴンボールの作中において主人公の悟空たちとは異なる世界観から登場した特異な人物だからです。 ミスターサタンの…

「辺獄のシュヴェスタ」に見る誠実さ関連

辺獄のシュヴェスタ、めちゃくちゃよい漫画なんですけど、何がよいと感じるかというと、主人公エラの生き方です。 彼女は幼い頃から、自分で考えた自分の正義に基づいて行動する子供でした。一方、世間では世間で共有された正義こそが正義であり、それに基づ…

人間は他人の仕事を適切に評価できるのか関連

仕事をしていると人間の評価をどのようにするかという課題に突き当たります。なぜなら、その人の報酬はその人の仕事の評価に連動する形で決められた方がよいのではないかと思うからです。適切な報酬を支払うためには、適切な評価が必要ですが、果たして適切…

「弱虫ペダル」の御堂筋くんが好きすぎる関連

弱虫ペダルで一番好きな登場人物は誰?と聞かれたら断然御堂筋くんなんですけど、どこが好きかというと、セリフひとつに集約されます。 「お前らには絶対分からん」 この言葉が出てくる時点で、絶対に嫌いにはなれないという気持ちになります。 これは運動も…

「キャッチャーインザライム」と言葉による自己表現関連

「キャッチャーインザライム」はスピリッツで連載している女子高生のラップバトル部のお話です。最近1巻が出ました。僕はラップのバトルについて全然詳しくないので、上手い具合に韻(ライム)の踏み方を脳内再生できず、ぎこちなく読んでいるところもある…