漫画皇国

Yes!!漫画皇国!!!

抽象化された物語を具体例で解釈してしまう関連

物語では現実に存在する問題を固有名詞もそのまま具体的に描くものと、一旦抽象化したあと何か別のものに置き換えて描くものがあると思います。どちらがいいかという話ではありませんが、具体的なものでは、現実と密連携されているため、描写の間違いにセン…

amazarashiの「デスゲーム」と京極夏彦の「邪魅の雫」は似てる説

amazarashiの好きな歌のひとつに「デスゲーム」があるんですけど、この曲が歌っているものは京極夏彦の小説「邪魅の雫」で描かれているものと同じなのではないか?と思ったので、その話を書きます。 邪魅の雫のネタバレが入るので、読みたくない人は読まない…

人間が機能しか求められないことの気楽さとしんどさの話

昔なんかの研修かなんかで聞いたのは、人間が顔と名前とパーソナリティーを把握して、コミュニケーションをとれる人数の限界が200人ぐらいという話です。これは実感と合うようには思っています。ただ、僕個人の能力としてはもっと人数が少ないようにも思いま…

「めしにしましょう」と料理漫画の競争領域関連

「めしにしましょう」は、イブニングで連載されている料理漫画ですが、毎回何かしらの意味で極端なレシピの料理が作られる様子が描かれていて、すごく面白いです。 漫画の特徴とは何か?という問いには色々な答え方があると思いますが、僕が思うにそのひとつ…

なぜオタクは自分が好きなものを世の中に広めようとしてしまうのか?

オタクなので、自分が好きなものを世の中に広めたいという気持ちが湧いてしまいます。 これ、昔からなんでかなあと思い続けていて、だって、別にそれが広まったところで、自分にお金が入ってくるわけでもないし、その作品の評価が自分の評価になるわけでもな…

「からくりサーカス」のアニメでジョージ・ラローシュはピアノをまた弾いてねと言ってもらえるのか??

「からくりサーカス」のアニメは全43巻をたった36話でやりきるという厳しい前提のもとに作られているアニメで、当然その全てをやりきることはできませんから、原作漫画の中から取捨選択をし、爆速で話が進められるという感じになっています。 これは正直、原…

「スプリガン」はオリハルコンだ!!関連

超古代文明の遺産を秘密裏に発掘調査したり、悪い人間に利用されないように封印したりしている組織ことアーカムで活躍するエージェントは、スプリガンと呼ばれています。「スプリガン」はそんなスプリガンの一人であるところの御神苗優くんを主人公にした漫…

怒りという感情との付き合い方について

漫画を読んでいて、感情が動く場面があり、その中でも強いものは「怒り」の感情です。僕自身の日常生活の中では少なくとも表面上は怒りが出ないように心掛けていて、そうなるように調整して生きているので、漫画を読んでいると、自分の中にまだまだこんなに…

ラブコメ漫画は2種類に分かれる関連

ラブコメ漫画は大きく2種類に分けることができると思います。まず、特定の男女の間に発生する恋愛を主に取り扱う漫画の場合、主人公となる片方から相手への恋愛感情は主人公であるがゆえにその内面描写から確定するものだと思います。しかしながら、相手か…

制限がないことは表現の多様性を育むのか?関連

世の中は不自由だなと思うところがあって、自由な表現というものはどこにあるんだろうな?と思ったりします。とりわけ、経済活動としての側面を求められる本については、不自由な要素が多いように思えていて、なぜならば、売れなければ続けることができない…

「世界は寒い」と塵芥のような自分関連

この前「世界は寒い」の2巻(完結)が出たんですけど、昨日のコミティアでその補完本も出て、それも読んだので感想を書きます。 世界は寒いは、フードコートでバイトする6人の女子高生が、客の忘れ物の拳銃をうっかり手に入れてしまうというお話です。彼女…

同人誌の適正価格関連

同人活動、やり始めて2年半ぐらい経ったんですが、僕のイベント参加の収支の話をすると、売れた本の収益で、印刷費とイベント参加費がざっくり回収できているみたいな感じです。 僕は70冊ぐらい本を刷っているんですけど、早く入稿しての割引を使ったりする…

コミティア127に出る情報です

ひーひー言いながら漫画を描きましたので、それを持ってコミティア127に出る予定です。前描いたやつが51ページと長かったので、今回は30ページぐらいで終わらそうと思ったのですが、なんとなくぼんやりと描いているうちに55ページになった上に、描こうと思い…

内気な少年による少年兵の過去幻視関連

内気な少年による妄想類型として、学校にテロリストが襲ってきて、その中で自分が大活躍をするというものがあるそうです。他人事のように書きましたが、他人事ではない気がします。 これは普段は目立たない少年(妄想の主体)が実はすごい力を隠し持っていて…

イムリがクライマックスなので僕は毎月盛り上がっているぞ!!関連

三宅乱丈の「イムリ」がここのところずっとクライマックス感があり、毎号楽しみに読んでいます。おそらくは遠くない最終回に向けて、みんなで盛り上がろうぜ!!って思うんですけど、僕に友達が少ないこともあり、周りにあんまり雑誌で読んでワーキャー言っ…

意見の否定と人格の否定は本当に区別できるのか?関連

「日本人は意見の否定と人格の否定を混同する」みたいな話をネットでたまに目にするんですけど、それはそうと、意見への反論のために人格だけを否定をする、みたいなのも目にするので、そこは実は繋がっているんじゃないかな?と思いました。 感情的なムカつ…

瞬間移動と仙豆と無、あるいは移動の物語であったドラゴンボールが移動を捨てるまでの話

ドラゴンボールはその中で移動が果たす役割が変遷する物語ではないか?という話を考えたので、その話をします。 初期のドラゴンボールにおいて、移動とは物語そのものでした。山奥にひとりで暮らしていた悟空をブルマが連れ出すところからこの物語は始まるか…

宗教に対する色々な気持ち関連2019

「宗教」という言葉には日本ではあまり良いイメージがないかもしません。 僕自身特定の宗教には入っていません。ただし、自分なりの信仰というか、あらゆるルールの前に守るべき規範というようなものは設定して生きています。それが人によっては宗教と同質の…

「けだもののように」と最初から複雑化している社会のルールについて

「けだもののように」は比古地朔弥の漫画で、ヨリ子という少女を巡る物語です(「学園編」「東京編」「完結編」の3冊があり、買うことができると言います)。 彼女は多くの人間が持っている人間社会で生きていくための常識を獲得せずに育った少女で、それゆ…

漫画における「選択と集中」の描写の話

仕事をしていると、事業領域の「選択と集中」が大事という話がされることがあり、近年はその「選択と集中」に失敗して経営に影響があるというようなものも目にします。 この「選択と集中」ですが、漫画でも描かれることがあり、その代表的なもののひとつが「…

漫画のランキングという概念についての雑感

漫画に順番をつけて発表するみたいなものが世の中には色々あります。このような順番のことを、専門用語でランキングと言います。そのランキングの順位がよいものが注目を集めて世間で売れたりするらしいので、売れるのはよいですしよかったですね。ただ、最…

「ちひろさん」と1日が24時間ではない時計関連

安田弘之の「ちひろさん」は、前作の「ちひろ」を含めてすごく好きな漫画で、前にも感想を書きました。 mgkkk.hatenablog.com ちひろさんは、ちひろと名乗る元風俗嬢のお話です。ちひろさんは、ある日ある街にやってきて、お弁当屋さんで働きながら様々な人…

「聖闘士星矢」の瞬の性別変更とかポリコレとか多様性とか関連

Netflix様のマネーで、聖闘士星矢がCGアニメ化されるぞ!!との報せを聞き、聖闘士星矢大好きっ子としては、やったぜ!!という気持ちでいますが、情報を読んでいると、アンドロメダの聖闘士である瞬が、性別を女性に変更されるのだそうです。まだ初報なので…

物語における犯人の、その後の人生について

スキマでの「喰いタン」の無料読み放題も終わったところでタイミング悪く「喰いタン」の話なんですが、僕がこの漫画で好きなところのひとつに、犯罪者のその後が描かれているというところがあります。 その犯罪者とはケーキ屋を営む女性で、殺した相手は好き…

インターネットでの漫画の広まり方、あるいは「将太の寿司」はなぜネットで流行ったか?関連

「将太の寿司」がネットで無料読み放題になったことから、今まで読んでなかった人が読んで、話題にされている状況について、僕はとてもにっこりしています。なぜなら僕は「将太の寿司」がすごく好きだからです。ただの一読者でしかありませんが、将太の寿司…

「サンダーボルト」の完結編がめちゃくちゃ良かった話

タオルまるめちゃおさんのサンダーボルトの最終巻が、11/25(日)のコミティア126で出ました。気持ちが高まっているうちに書くべきだなと思ったので感想を書きます(ネタバレが含まれてしまうが、それを書かないことには感想を書けないので、どうにかしてサン…

漫画を描いたのでコミティア126に出ます

イエイイエイ!!コミティア126に出ます。新しく漫画を描きました。 日時:11/25(日) 11:00〜16:00 場所:東京ビッグサイト東4・5・6ホール スペース:け08a サークル:七妖会 コミティア126(11/25 東京ビッグサイト)に出るので、お品書きと試し読みです…

言葉は今のことしか語れない感じがする話

人間には記憶があるので、それを使えば昔の話を書くことはできます。しかし、その昔の話は、今から振り返った昔の話でしかないのではないかと思います。つまり、それらの過去の記憶は、今何らかの理由で振り返る必要があるからという都合によって、ピックア…

合法の無料と違法の無料を見分ける難しさ関連

昨今、漫画がネットで無料が当たり前の雰囲気も出てきた気がしており、色んな漫画が(期間限定であったりはするものの)、合法的に無料公開されたりもしまくりな昨今です。 無料というのは摩擦がないみたいな感じなので、情報としての流通が爆速になります。…

「からくりサーカス」から「月光条例」に繋がる地獄の機械関連

からくりサーカスとはどんな漫画であったのかを一言で選べと言われたら、僕は「運命とは、地獄の機械である」という言葉を選びます。これは作中でジャン・コクトーの言葉として紹介されるものです。僕はこの言葉がジャン・コクトーによってどのような文脈で…