漫画皇国

Yes!!漫画皇国!!!

会社員をしながら漫画の連載を2本持つことにした関連

 ヤングキング不定期に掲載されていた「ひとでなしのエチカ」が正式に連載という建てつけとなります。隔月での掲載となると思いますが、定期的に載ることになりました。まずは来月に前後編で載ります。次は3月になると思います。

 会社員をしながら連載を2本持っている漫画家って他にいます?いや、いるかもしれませんが、きっと少ないですよね?その少ないやつをやっていこうと思います。

 

 なぜエチカの方も連載でやろうと思ったかというと、「やりませんか?」と聞かれて、「できそうだな」と思ったからです。できそうなものはやろうと思いました。ひとでなしのエチカは、同人誌のリマスターなりメイクなので、お話はもうありますし、作業時間さえ確保できればできあがるのでそういう決断はしやすかったです。

 定期掲載にする理由としては、早く2巻を出したいからです。できれば、その先の3巻も出したいです。それは本を売りたいと思っているからです。

 

 単行本が出てから、色んな宣伝方法を試して、その反響などを調べているのですが、漫画に対する反応が一番大きいのは実際に読んで貰ったときだなと思います。読んで貰うためには、まず読んで貰わないといけないというループを感じてしまいますが、別に変なことは言ってないつもりで、まずは1巻読んで貰って続きを買ってもらうという感じの話です。1巻を無料で読める状態にする必要がある場合、少なくとも2巻は出てないといけないですよね?そして、その続きが出ていた方がもっといいです。

 なので、より多く読んで貰うためにも早く巻数を重ねたいという気持ちがあって、連載として定期掲載をできれば、来年にはエチカの方も2巻が出せるなと思いました。

 

 昨年の2021年は初めて原稿料を貰って商業誌の原稿をした年で、一年で読切漫画を3本描き、130ページぐらいの原稿を描けました。今年の2022年は連載が始まったこともありますし、不定期掲載の漫画もモリモリ描いたので、500ページぐらい描いていると思います。4倍近いですね。頑張った。

 

 じゃあ、来年ももっと描けるか?というと、それは難しくて、今年の感じだと会社員をしながらでは、年間500ページぐらいが限界だなと思うところがあります。でも、それでも単行本にすると2冊半分ぐらいにはなるので、既に描いている未単行本かのものも合わせると、頑張れば来年は単行本が3冊出せる可能性があります。それをやろうかなと思っている感じです。できるかどうかは分かりませんが。

 出せるものならば、単行本派少なくとも5冊は出したくて、上手いことすれば来年にはそこまで出せるかもしれないので、その辺を探っています。

 

 商業誌での漫画の仕事についてはずっと未知数で、単行本は出ましたが、めちゃくちゃ売れているというわけでもなく、とはいえ、同人活動と比べれば、桁の違うぐらいは買ってもらっているので、自分的に上手く言っている部分と、続けるなら目指さないといけない先の遠さみたいなものを両方感じています。

 続けるために、ことあるごとに単行本の宣伝もしていますが、自分の場所から遠いところに届けるためには、今のやり方での限界みたいなものも見えていて、色んな方向からのアプローチの検討が必要だろうなと思います。

 

 その方法のひとつは賞をとるとか、他には何かしらの媒体で紹介されるとかではないかと思っています。幸いなことに、色んな人に褒めてはもらっていて、「このマンガがすごい」の発売期間は対象外だったが期待の新作の枠で名前を挙げてもらったり、「フリースタイル このマンガを読め」でも2人の方に名前を出して貰っていて、ちょっとずつ人の目に触れる活動もできているかなと思います。まだ本の売り上げに大きくつながる感じでもない状態だと思いますが、色んな人に面白いと言及してもらって、それが少しでも広がっていくといいなと思います。

 

 面白いお話を描いていくということと、それを多くの人に読んで貰うというのは両輪だと思っていて、読んだ100人のうち1人だけが買ってくれる漫画でも、1億人が読んでくれれば100万部売れますが、読んだ100人のうち10人が買ってくれるでも、100人にしか読んで貰えなければ売れるのは10冊です。なので、ことあるごとに宣伝をし、1人でも多くの人に読んで貰おうと思っています。

 

 新作が出るのは、過去作を宣伝する機会にもなります。定期的に掲載があれば、興味をもってもらえやすいかもしれません。とにかく、今よりも1冊でも買ってもらえる可能性が上がるなと思えば意味があるので、とりあえずはまずは2巻が出せるまで頑張ってみようと思います。

 ちなみに会社員しながら連載2本という話の告知には、それを祝福してくれる声、僕の過労を心配してくれる声、あとは僕のガツガツしているところに怯える声などがありました。がんばります。