漫画皇国

Yes!!漫画皇国!!!

2014-09-01から1ヶ月間の記事一覧

京極夏彦の「百鬼夜行シリーズ」について

電子書籍が世に普及し始めて、僕にとっての最初の恩恵は、昔一回読もうとして挫折した京極夏彦の「姑獲鳥の夏」を読み切ることができたことでした。昔、友達から借りて読もうとしたものの、本を持ち歩くのが面倒で途中で読まなくなってしまい、筋が分からな…

「大奥」と常識の不確かさについて

よしながふみの「大奥」は、江戸時代を舞台に、男女の役割が逆転した世界を描いた漫画です。この世界では赤面疱瘡という、男のみが感染し、その多くが死に至る病気が蔓延しており、その結果、男女比が非常にアンバランスになってしまっています。それゆえに…

絵を描く趣味の話

子供の頃から絵を描くのが好きです。なので、紙と鉛筆があると絵を描くことが多いです。学校に通っていたときは紙と鉛筆が常に目の前にありましたから、授業中に絵を描くことが多かったです。働き始めてからは、紙と鉛筆を目の前にすることが減りましたから…

加害者の物語としての「るろうに剣心」について

映画を観たのをきっかけに、アニメの「追憶編」「星霜編」を観て、原作も読み返しているのですが、面白いなあと思ったのは、「るろうに剣心」は加害者の物語なのだということでした。 多くの物語は被害者の視点で描かれます。なぜなら、その方がきっと都合が…

【告知】第二回文学フリマ大阪に出展(G-16)します

(2014/9/11 22:30追記) LINEスタンプの審査が終わらないと書いたその日うちに承認されてしまいました。 http://line.me/S/sticker/1009218 (追記ここまで) 基本的に引きこもっているので世の中と触れ合うことがない僕なのですが、色々あった結果、珍しく…

人間じゃないものに人間を見る話

「寄生獣」のミギーは「地球は泣きも笑いもしない」などと言ってとても冷静です。その通り、地球は泣きも笑いもしません。涙腺もなければ、表情筋もないからです。「エアマスター」の深道(兄)も人間は大きな大きな地球の上の薄皮一枚の上にいるだけの存在…