漫画皇国

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10月12日に僕の漫画の単行本がなんと2冊同時発売されます関連

 10月12日にコミックビームで連載中の「ゴクシンカ」と、ヤングキング不定期に載せてもらっている同人誌でやってた連作短編シリーズをリマスタリングした「ひとでなしのエチカ」の単行本が同時発売します。それぞれ1巻表記があり、続刊の予定です。

 よかったら予約をしてください。ぜひ予約をしてください。

 

Amazon ゴクシンカ

Amazon ひとでなしのエチカ

 

 僕は無名の新人なので、無名の新人の初めての単行本ってそんなに売れる感じがしないと思います。ただし、色んな人が関わってくれて出ることになったことですし、どうにか売りたいとも思っています。面白いものを描いているから買ってほしいと思っています。払った額に対して、損はさせない気概で描いているので。これを読んだ人は買ってください。

 

 連載のゴクシンカは順調に進んでいたので、順調に出るのですが、ひとでなしのエチカの方は、先々月ぐらいに急遽出すことにしたというか、当初想定ではもうちょっとのんびりやる予定だったものの、2作のリマスター版がヤングキングに載ったあと、もう1作、直せば単行本になるなとなったところで、せっかくだから連載の単行本と一緒に出した方がいいだろうなという考えになりました。

 

 なぜなら新人単行本って売れない可能性が高い上に、さらには短編集って基本的に売れないものだという印象があるからです。短編集を買うのって基本的には「作者のファンだから」という理由が必要だと思っていて、新人はファンの総数が少ないので、パイも小さいと思うんですよね。一方で、連載は続いているものなので、作品のファンが買ってくれるのではないかと思います。ということは、連載作と一緒に出せば、ついでに買ってくれる可能性があり、そうなると多少売りやすいのではないかと思っています。

 

 単行本が出たら、自分のことを漫画家だと思っていいことにしようと思っていたので、あと1ヶ月半で漫画家を名乗ろうかなと思っています。今後も継続して漫画を出していくつもりなので宜しくお願いします。

 

 さて、フルタイムの会社員をやりながら単行本を2冊同時に出すのは、それをやったら、みんなびっくりするかなと思ったからというのもあります。ただ、それをやる方法は別に特殊なものではなくて、「作業量を見積もってスケジュールを引き、その線表に合わせて淡々とやる」という感じです。

 幸い、漫画の作画作業にはあまり不確定要素がなく、作業見積もりが途中で大きく狂うということはめったにありません。

 なので、体調不良で何日も寝込むとかがない限りは、計画を立て、それを見て、「できる」と思ったなら大体できる感じです。逆に、できないときは、かなり早めにできないことが分かるという感じです。

 

 一方で、僕が今やっている会社の仕事は全然そんなことがなくて、進めて行く上で判明する不確定要素に起因するトラブルや、自分以外の人に頼んだ作業の遅れ、そもそも作らないといけないものの見直しによる計画のやり直し、やり直しに伴う各種調整など、引いたスケジュールを淡々とやるだけで終わることがなく、毎日それで疲弊しているところがあり、賽の河原にいるようで、日々大変陰鬱な気持ちになっており、そこで精神がめちゃくちゃ追い詰められているんですよね。

 しかしそれにより、漫画の仕事を相対的に気持ちが楽に感じるので、楽に取り組めて儲けたなという気持ちになっています。これは漫画は楽だと言いたい話ではなく、会社員の仕事に本当にめちゃくちゃ精神を追い詰められているという僕の叫び声です。

 

 とにかく僕は頑張っており、そして各種単行本作業もかなり終わりつつあるので、出るという確実性も高まっています。おもしろい漫画を描いているので買って読んでほしい。それを言い続けていこうと思っています。