漫画皇国

Yes!!漫画皇国!!!

「KING OF PRISM -Shiny Seven Stars-」に見つける王のモチーフ関連

 これは、プリティーシリーズを一気に観たぞ話の第三弾です。

 

 「KING OF PRISM -Shiny Seven Stars-」は、主にエーデルローズというアイドル養成学校に所属する、新世代のアイドルの卵たちを主軸にした物語です。この物語の流れは、ライバルであるシュワルツローズとのPRISM1という対抗戦に向かって、エーデルローズに所属する7人それぞれの背景と成長が描かれるというものです。そのため、各話では各登場人物にフォーカスが当てられ、最後にそれぞれがショーを行うことが基本構成となっています。

 

 僕はそれぞれのショーを観ながら、あ、これってもしかして「KING OF PRISM」だけにそれぞれのショーの中に「王」を意味するモチーフが組み込まれているのではないかな?と思いました。その話をTwitterでしていたら、「そんなこと言っている人初めて見た」とか「このこじつけがすごい」などの様々なご意見を頂き、いやあごもっともだなあと思ったのですが、僕がわずかな手がかりから、何かの法則性を見出し、そこに無理矢理道を舗装していくようなことを喜んでしてしまうことを、このブログを読んでいる人はご存知だと思うので、今回は僕がそう考えるようになった過程を説明したいと思います。

 

 最初のきっかけは、第6話の鷹梁ミナトくんのショーでした。ミナトくんは太平洋側の海のそばで育った大家族の長男で、エーデルローズの寮での食事も彼が作っています。ミナトくんのショーは、港と意味を舞台に、様々な料理を生み出していくという内容でした。ここで、注目すべきは、自分の身長ほどにもある大きなフォークを携えているところです。海を股にかける男が三叉の長物を持つということ、これは三叉の矛であるトライデントを携えた海王ポセイドンをモチーフにしているのだと思いました。

 え?「海王」?「王」?ということで、もしかしたら、これらのショーにはそれぞれ王を意味するモチーフが組み込まれているのではないか?という発想に至りました。そこで最初からどのようなショーが行われてきたのかを振り返る必要があるなと思ったのです。

 

 まずは第2話の太刀花ユキノジョウくんのショーを思い出します。このショーのモチーフは歌舞伎の連獅子です。「獅子」?つまり「百獣の王」ではないですか。王が見つかったぞとはしゃいでしまいましたが、この時点では第3話の香賀美タイガくんのねぶた祭をモチーフにしたショーや、第4話の十王院カケルくんのマダガスカルのフラミンゴをモチーフにしたショーの説明がつきません。

 でも、少し考えてフラミンゴという選択がまず不思議だなと思いました。なぜなら、マダガスカルがフラミンゴで有名だということを今まで聞いたことがなかったからです。わざわざここにフラミンゴを持ってくることには、何か意味があるのではないか?

 そこでやっと気づきました。フラミンゴ打法です。一本足打法の別名です。一本足打法王貞治の使った野球の打法です。

 

 「王貞治」!「王」!つながった!!!!!!!!!

 

 と思った時点で、かなり面白くなってしまい(ご存知の通り、世の中は見いだせた繋がりがむちゃくちゃであればあるほど面白い)、これはどうしても他のショーから王のモチーフを探すしかないという使命感を得てしまいました。だって、カケルくんの曲名は「オレンジフラミンゴ」なんですよ?オレンジは王貞治の所属した読売ジャイアンツのカラーじゃないですか。もうこれはそう考えるしかない。とにかくそうであってほしいという祈りにも似た感情が芽生えてしまいました。

 

 でも、どうしてもタイガくんのショーから王のモチーフを探すことができず、ねぶた祭の由来や党所する山車の由来などを色々調べていたのですが、これはのちに発想が悪かったのではないかと思い出されます。映像の中にヒントがあると思い過ぎていて、歌の歌詞を聞くことを忘れていました。

 タイガくんの歌「Fly in the sky」の歌詞の関連する部分を抜粋します。

自由に(Oh) 羽ばたけ(Oh)
大切な(Oh) 想いを(Oh)
大切な(Oh) 絆が(Oh)
煌めきを(Oh) 届けたい(Oh)

 そう、「Oh」なんです。「王」なんです!!!!また、歌詞には記載されていませんがイントロの部分からOhという声が入っているんですよね~。

 この辺でもう勝利を確信していったので、残りの話からどんな卑怯な手を使ってでも王のモチーフを見出す断固たる決意というものが生まれてしまいました。

 

 残りは、第7話の西園寺レオくん、第8話の涼野ユウくん、そして第11話の一条シンくんです。

 レオくんについては、ショーが始まる前にレオという名前はライオンのレオからとったと出てきたので、もうこの時点で「百獣の王」だなと既に勝利をしていたのですが、実際のショーはハートをモチーフにしたもので、とてもよかったです。このショーが終わったあと、ダメ押し気味に「ライオンハート」という言葉が出たので、もう完全に「百獣の王」で「王」だなと思っていたのですが、前述のようにユキノジョウくんも百獣の王なので被ってしまいますね。

 でも、大丈夫、ユキノジョウくんとレオくんは仲良しなので、モチーフが一緒でも仲良しの象徴だなと思うことができます。

 

 続くユウくんはゼウスをモチーフにしたショーを行います。その時点でゼウスは「天の王」であり「神々の王」なので、問題なく通過です。

 

 最後のシンくんの場合は、単独では解けない難しい問題だったんですよね。シンくんのショーのモチーフは「愛」です。それも、美しい愛というよりは禍々しい愛です。舞台は血を思わせる色をした流動的な雰囲気に占められています。これだけから王のモチーフを見出すのはとても難しいとこです。

 しかし、考えてみてください。ここまでポセイドンとゼウスをモチーフにしたショーが出てきました。となれば、ハデスが登場しなければおかしいとは思いませんか?

 ギリシャ神話において、ティターン族との戦いに勝利したゼウスとポセイドンとハデスの兄弟は、それぞれ天と海と冥界を司ることになります。そう、つまりシンくんのショーの場所は冥界を意味しているのではないでしょうか?となれば、「冥王ハデス」!つまり「王」ということになります。

 

 そもそもギリシャ神話はひとつ上の世代のアイドルであるオーバーザレインボーが、ギリシャ神話モチーフのショーをしていましたし、プリティーシリーズはギリシャ神話をモチーフにした聖闘士星矢と共通点が沢山ある(衣装に力があるなど)ので、これはもう共通点がありまくるなと思っています。

 

 なので、全てが綺麗に繋がったと思うのは僕だけでしょうか?僕だけかもしれません。なら、皆さんも是非ともこのように思ってくださいね。