告知です。11月23日(月祝)に開催される第二十一回文学フリマ東京に出展します。場所は、東京流通センター 第二展示場 ブース番号:カ-18です。
僕の主宰するメンバーが僕ひとりだけのサークル「七妖会(しちようかい)」として、「怪奇雑考妖異変」という妖怪に関する本を出す予定です。
この本は「鬼」「天狗」「人魚」という3種類の妖怪において、その出自と時代時代における受容のされかたを追いながら、現在の漫画やゲームではそれらの妖怪はどのように受け入れられているのか?という辺りまでを書いたもので、基本的には、僕がぼちぼち読んでた色んな本の内容を、適当な結論に至れるように並べ直したという読書の記録です。
あと、それぞれの項目について、4ページずつ、計12ページの漫画を描きました。僕が漫画を描くのはめずらしいこと(なぜなら上手く描けないから描きたくないし、描いても他人に見せたくない)なので、その意味で大変貴重な内容ではないかと僕は思います。ただし、貴重だからといって価値が高いというわけではありません。そして、価値が高いと言うわけではありませんが、貴重です。
内容としては、基本的にはさほど突飛なことは書いておらず、学術的な分野で、もっとちゃんと網羅的に資料をまとめている人がたくさんいるでしょうが、この本は、最終的に漫画やゲームというところに手を伸ばしているというのがウリの部分だと思っており、ちゃんとした妖怪の研究をしている人が、僕と同じだけの量の漫画を読み、ゲームをプレイしているかな??というところに、僕のアドバンテージがあるのではないかと思っています。
ざっとネットを検索した限りは、世の中で僕しか主張していない、「あの妖怪と、この漫画やゲームが関連している」みたいないい加減な話も盛り込みましたので、是非とも読んで、また、いい加減なことを書いているなあと思って頂けましたら幸いです。
以下が目次です。
目次
以下が漫画のサンプル(鬼編)です。
以下が、各章の叩き台になったブログ記事です。
去年初めて作った同人誌であるところの「妖魅雑考奇珍怪」は即売会に初参加にも関わらず強気で50部刷ってみたところ、諸々の幸運から知り合いを中心にほとんど捌けてしまい、手元に3冊残るのみなので、今回はさらに強気の100部刷る予定なのですが、今回はさすがに絶対余るので、是非当日400円を握りしめてお越し頂ければ、確実にお渡しできるのではないかと思います。というか、今回は前回のような幸運が起こらず、余り過ぎてしまうと困る(しかもその可能性が高い!)ので、これを読んだ方が、ひとりでもよいのでお越し頂けると僕がたいへん助かりますのでよろしくお願い申し上げます。
ちなみに前回の「妖魅雑考奇珍怪」は、「明治時代に実在した怪爺・蟇仙人とは何者か?」「カマイタチが真空だと言い出したのは誰か?」「河童の口にはクチバシがあるべきか?」ということについて追った読書の記録なのですが、これは面白いことを書いたぞ!と僕は自分で思いました。そして、今回の「怪奇雑考妖異変」でも、僕は面白いことを書いているぞ!と自分では思っているのですが、これらは全部僕の主観なので、僕以外の人が興味あるかはよくわかりません。しかし、僕以外の人がその内容に興味あるかはよくわかりませんが、僕の主観では面白いことを書いたと思いました。
企画と文章書き、漫画描き、編集、デザイン、表紙と挿絵の絵描き、全部僕です。僕が良いと思ったもののエキスだけが詰まった本です。人が苦手なので、あまり人のいるところに出ない僕が、年に一回、めずらしく人前に出てきます。
何卒よろしくお願い申し上げます。
(追記)
「悪病除け人魚ステッカー」と「妖怪しおり」というグッズも作ったので持って行きます。