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ELLEGARDENを推している漫画ランキング(2015年版)

 さて、今年もELLEGARDENを推している漫画ランキングの季節です。第1回目です。

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 ELLEGARDENとは1998年に結成され2008年から活動休止中の日本のロックバンドです。メロディックなサウンドと、滑らかな英語で歌い上げられる、たいへん格好よろしい歌詞、英語と日本語が緩急入り混じりながら流れ込んでくるその音楽に、十年ぐらい前の僕はメロメロでありました(語彙が乏しいので上手く説明できません)。

 僕は「ジターバグ」がCD屋で推されていたあたりから聞き始めたので、ミーハーな感じではありましたが、関西の山の方で、ひっそりと好きな音楽を聞いているだけの小僧であった僕は、その後、就職で関東に出て来て、確か2007年の幕張で開催されたPUNK SPRINGだったと思うんですけど、NOFX目当てで行ったら、ELLEGARDENもいて、やったぜーと思ってステージの方に行くと大量の女の人たちの流れにもみくちゃにされてしまい、全然近づけず、うっわー、すっごい人気あるんだなあと思ったりしました。

 その後、活動は休止になり、メンバーの細美武士が結成したthe HIATUSなどを今も聞いているわけですが、最近ひょっこりELLEGARDENの持っているアルバムを聞きなおしたりしていて、やっぱりいいなあと思ったりしたのでした。好きな曲はiTunesの再生数から判断すると「ジターバグ」と「モンスター」と「Salamander」のようです。

 

 それでは、2015年、活動休止から7年が経過したものの、今なお漫画の中でELLEGARDENを推しているやつをランキング形式で紹介していきたいと思います!!

 

第一位「桃色メロイック」

 桃色メロイックはヤングキングで連載されているシスコンのヤンキーお兄ちゃん漫画で、実の妹に陰茎をガチで勃起させながら興奮しているという、だいぶあかん感じの漫画なのですが、僕は毎回楽しみに読んでいます。土建屋系の仕事をしているお兄ちゃんとその同僚は、ヤンキーでシスコン、リア充でオタク、優しいけどモテない、女子高生大好きなデリカシーなし男というような一癖あるキャラクターたちが、お互いを傷つけ合うようにするたわいのない会話をしているのが楽しく、出てくる女の子のキャラクターたちもとても可愛らしく描かれています。

 シスコンの変態お兄ちゃんこと大和くんは、直情的なその性格から、いつの間にか場の人気者になっているのが面白く、それに読んでいるこっちがなぜか嬉しい、そしてまた、妹に手を出そうとして、いつも失敗してしまって馬鹿馬鹿しくてよいです。実の妹に対する性的な目線、こういうのは良いですか?ダメですか?というと、僕のポリティカリーコレクトネスが「あかんやつやね」と冷静に言いますが、ともあれこの漫画を面白いと僕が思っていることも確かなのです。

 

 さて、妹の通う学校に文化祭にかこつけていく大和くんですが、そこである少年と出会います。その少年の名は奏太くん、なんと実は大和くんの妹のことが好きであったりして、おかげでひともんちゃくあるのですが、その彼こそがELLEGARDEN大好きっ子であり、既に活動休止してから、姉のiPodで偶然聞いたことから、動画サイトなどでELLEGARDENにハマりまくった少年であり、大和くんがELLEGARDENを知っていることに狂喜乱舞するのです。

 高校生の少年は、自分が興味を持った瞬間にはもうそのバンドが活動していないということに寂しさを感じるわけですし、周囲の友達は自分が興味を持ったバンドの音楽を聞いていません。それも寂しくもあったのです。なので喜ぶわけなのです。大和くんという、自分が好きなそのバンドを知っている人がいたということに。ちなみに、大和くんがそれを知っているのは、友人の優しいけどモテない男である成樹くんがELLEGARDENを好きだからなのですが。

 

 その少年は漫画のページを割いてたっぷりELLEGARDENへの思い入れを語ってくれますから、桃色メロイックが2015年のナンバーワンELLEGARDEN推し漫画であることは明白であると思われますがいかがでしょうか?

 

 そういえば、僕の妹はバンギャなので、休みをとっては北から南へ好きなバンドのライブを追いかけて旅をするような生活をしているらしいのですが、妹に聞くところには、活動期間が長くメディアの第一線では活躍しなくなったバンドであったり、一時解散をしていたようなバンドの再結成であったりするときにも、意外と若いファンが沢山いるのだそうです。それは、動画サイトの力が大きいのではないかと思っていて、ネットに繋がれば合法違法入り混じりつつ、うっかり見れてしまうという状況が、そういう時代性を越えたファンのサイクルを回しているのかもしれませんね。

 

 僕も20歳ぐらいの頃、THE STALINの初期アルバムが聞きたくて聞きたくて、しかし、お金もないので全然手に入らなくて、人づてに何とかダビングしてもらって手に入れた音源を延々聞いていた記憶があります。今となってはあの苦労はなんだったのか、動画サイトで一発で聞けます。お金がないけれど、追いたいファンにとってはとてもいい時代なのかもしれません。

 ちなみに、THE STALINを聞きたかった理由は、柴田亜美の「自由人HERO」のおまけページに、「南国少年パプワくん」にも本作にもシンタローという名前のキャラが登場するのは、THE STALINのメンバーの杉山晋太郎が元ネタであると書いていたこと、また、大槻ケンヂの「グミチョコレートパイン」にもTHE STALINの名前が登場したこと、オナニーマシーンの「あの人」という曲に「遠藤ミチロウにもなれない」という歌詞があったこと、その他色んな本に出てきたことなどなど色々な方面から、断片的な情報を得ていて、でも聞いたことがなかったので、興味がわいたからでした。

 

 音楽を聞き始める理由は、僕の場合は様々でした。OFFSPRINGを狂ったように聞いていた時期もありますが、それはゲームの「クレイジータクシー」を文字通り狂ったようにやっていたときに、そのBGMに採用されていたからですし、同様の理由でBAD RELIGIONにも手を出しました。そこから、BAD RELIGIONのBrettが運営するレーベル、Epitaphに在籍するバンドを聞くようになり、かつて在籍していたNOFXを経由して、Fat Wreck Cordsレーベルのバンドの音楽を聞くようになります。そこで、高校生のときに友達から借りて聞いていたHi-Standardと繋がったり色々するわけですが、何かの音楽を聞いたり、はたまた音楽以外であったりするところから、いつのまにか色んな別の音楽に繋がって、結果的に色んな音楽を聞くようになったので、それが面白い感じだったなあと思います。

 Fat Wreck CordsからはさらにNICOTINEとかに繋がって、NICOTINEのCDを買ったら、パンクロックボーリングというパンクバンドによるボーリング大会のチラシが入っていて、そこで知ったのがマキシマムザホルモンで、その後、「エアマスター」のアニメのエンディングを歌っていてびっくりするとか、他にも色々ありましたが、散漫かつ尽きないので、この辺にしておきます。

 

 桃色メロイックの登場人物では、僕は成樹くんが大変好きで、見た目も悪くないし優しくて素直なのに、そのへたれっぷりから振られまくり、たまたま出会ったキャバ嬢に入れ込んだものの、心根を信じた彼に対して、実際は金目当てだけのキャバ嬢。大金をはたいて彼女を応援し、金目当てと指摘されても、それでも彼女を信じると、好きだと言い切る成樹くん、それに対するキャバ嬢の返答は「え、普通に無理」。結果、それを見た大和くんたちは大爆笑という大変心の温まる展開がありました。こんな成樹くん、嫌いになんかなれないですよね。成樹くん、ELLEGARDENも好きですし。僕もELLEGARDEN好きですし。

 

第二位「アオハライド」

 登場人物の菊池冬馬くんが好きなバンドがELLEGARDENです。昨年末に公開された映画版では文化祭でELLEGARDENの曲「My favorite song」と「風の日」を演奏するというシーンがありました。

 

第三位「あひるの空

 単行本のオマケページに、作者が聞きながら描いている「あひるソング」として公開されたプレイリストの中にELLEGARDENの「虹」がありました。

 

第四位以下「該当作なし」

 僕が最近、読んだ漫画の中には他にありませんでした。


完。