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怖いゲームがやりたいが怖いからできない問題

 バイオハザード7をやりたいなあと思い続けて随分と時間が経ちました。

 思ってないで買って遊べばいいじゃないかと皆さんおっしゃるでしょうが、できないんです。怖いんです。怖いから遊びたくないんです。でも遊びたいんです。

 

 このように「遊びたい」と「遊びたくない」の間をマンボNo.5に合わせて行ったり来たりしている時間が続いています。

 

 バイオハザードシリーズは結構やっている方だと思っているのですが、6と7はまだやってません。

 4までは大学の部室でやっていたんですよ。GCのリメイク版とかも部室でやりました。部室でやっていたのがありがたかったのは周囲に他の人がいるわけです。これは他の人がいると安心というわけではなく、他の人がいると、怖がってばかりもいられないぞという精神のスイッチが入るので、その気持ちによって少しは耐えることができます。怖がっているのが恥ずかしいという気持ちによって、怖い気持ちを鈍化させているわけです。

 そしてまた、僕がそれでも怖がっている様子をみんなが笑ってくれるので、皆が楽しんでくれるならいいかなとか思ったり、本当にどうしてもできないところは代わってもらえるとか、そういうことがありました。部室のおかげで怖いゲームができてよかったです。

 

 うちは家系的に皆怖がりな気がするんですが、怖がりを恥ずかしいと思う性質も共通するようで、妹が小学生のときに一緒にお化け屋敷に行ったんですが、列に並んでいる間、妹が「私はこんなもの全然怖くない」という話をするんですよ。友達の○○ちゃんは怖がるけど、自分は全然怖くないんだ!って僕にすごくアピールするんですけど、それを聞いていて、ああ、怖いんだなと思いました。それを否定するための言葉をわざわざ出しているからです。

 僕はお兄ちゃんとして、こんな子供だまし全然怖くないですよみたいな顔をしていましたが、実際はめちゃめちゃ怖かったので(当時二十代半ばぐらい)、なんでこんなアトラクションに入るはめに!!とめちゃくちゃ弱っていました。しかし、そこは妹の手前、表面上は全く怖がっていないふりをしていました。なんでこの怖がり兄妹が、入りたくねえと思いながらも、それをお互いに言い出せないために列に並んでいるのか…。大変理不尽でしたが、そうなってしまったのだから仕方がありません。

 お化け屋敷の入り口には、カメラがあり、列を並んでいる人にその映像が中継されています。色んな人が怖がる様子が中継され、それを見て妹は「○○は全然怖くないよ!」と繰り返しますが、兄はめちゃくちゃ怖がっているし、扉が開いたあと、妹は僕に「先に行って」と言ってきました。怖がっていました。その後も大変怖かったです。

 

 怖いんですよ。闇の中に何かを想像してしまうわけです。想定していないものが急に目の前に出てきたら驚いて失神してしまいそうになります。妹とのお化け屋敷は、最後まで平静を装いきれたと自分では思っていますが、もう絶対行きたくないという気持ちでいっぱいになりました。それはそうと、そのときの思い出を、今嬉々として書いている自分もいます。面白かったんですよ。その体験が。

 

 以前、友達から夜に電話がかかってきて、「夜道を一人で歩いていて怖いから、このまま通話させて」という内容だったのですが、僕はてっきりお化けが怖いのだと思い、「そうだね…お化けは怖いものね…」と言ったら「お化けが怖いからなわけがないでしょ!!」ってすごい言われてしまい、え…僕はめちゃくちゃお化けが怖いが…と思ったということがありました(防犯的な意味合いだそうです)。

 子供の頃は、シャンプーのときに目をつぶるのも怖かったです。その瞬間に後ろに何かがいるかもしれないじゃないですか。部屋を真っ暗にして寝るのも怖かったです。明け方にカーテンの裏に見える影が怖くて、震えていたこともありました(洗濯物の影でした)。

 こんなに怖がりなのに、なぜ怖いゲームをやりたいと思ってしまうのか。世の中には永遠の謎があります。

 

 バイオハザード5も怖かったです。ただ、怖かったものの、未知の恐怖というよりは、自分を襲ってくる大量の敵が怖いみたいな感じだったので、多少ましでした。あと、CO-OPによってネットの向こうの知らない人が手伝ってくれたこともあり、クリアできたように思います。しかし僕は部屋にひとりです。怖がっても誰もそれを笑ってくれる人がいませんし、誰かを気にして怖くないふりをする必要もありません。5はなんとかクリアしたものの、6はまごまごしていたら、遊び機会を逸してしまいました。

 

 そして、7です。絶対怖いじゃないですか。PSVRも買ったので、それでやってみようかなとは思ってみるわけですよ。きっと今まで体験したことのないような恐怖がそこにあるのは確実じゃないですか。体験してみたい気持ちもあるじゃないですか。でも、できないんですよ。なぜなら怖いからです。怖いから絶対やりたくないんですよ。でもやりたいんですよ!!!

 

 怖いゲームの怖さには未知の恐怖というか、常に何が起こるか分からないという緊張状態を保つことによる疲弊のようなものがあります。なので、同じゲームでも、何度もプレイしていると恐怖は減ってきます。事実、バイオハザード4なんかでは、最初の村を体験版でプレイしまくったおかげで、だんだんと敵を淡々と殲滅していくことができるようになり、そこからは恐怖は失われました。

 「知る」ということは恐怖を減少させる効果があります。であれば、ゲーム実況動画なんかを見て、あらかじめある程度備えていれば、ネタバレはしてしまいますが、怖い気持ちは抑えられるかもしれません。あらかじめ何が起こるかわかることは、それに適切に備えておけばいいという話になるからです。

 

 そう思って昨日、バイオハザード7を買う気持ちを高めるためにとゲーム序盤の実況動画の見てみたのですが、意図とは逆に完全に買えない気持ちになりました。…怖すぎる。他人がプレイして、自分は見ているだけで済み映像だけなのに、怖すぎて辛いので、これをPSVRでやった日にはショック死するのでは???という気持ちになったので、無理です。むーりー。ぜったいにむーりー…。

 

 絶対やりたくないです、でもやっぱりやりたいんです(BGM:マンボNo.5)。だから、どうにか恐怖を克服する方法が必要ですね。人間の恐怖心を抑える薬品とかないですか?病院で処方してもらえる感じの…。