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漫画皇国

Yes!!漫画皇国!!!

電子書籍のDRMについて感じていること

 デジタルでコンテンツを買ったりなんかすると、そのコンテンツにはDRMというものが付与されることが多くて、ネットで認証をとらないと再生できなかったり、自由にコピーできなかったりすることがあります。

 

大変不便です。

 

 今までだと紙で出ていた本を、なんとデジタルな感じにスマートフォンやタブレットなんかで読めるという、大変便利な電子書籍のサービスというものを、数年前から色々な会社が初めていて、それらには困ったことにDRMがついていることが多いです。その結果、電子書籍は便利だけれど、DRMがあるので不便というさじ加減の問題があって、なぜ不便かというと、DRMがあるおかげで複数の電子書籍ストアで買ったものを一元管理することができず、それぞれ専用のビューアでしか読めないだとか、そのビューアがインストールできる端末に制限があるだとか、なにより、そのDRMを提供している会社がサービスから撤退してしまうと、今まで買った本が読めなくなってしまったりします。いやまったく、こいつは大変不便です。

 

 なので、僕はサービス開始当初は、様子見で色々買ってみてはいたものの、イマイチ乗り切れない感じがあったのですが、なぜだか今は少し違う感じです。僕が利用したことのある電子書籍サービスはAmazon Kindle、SHARP GALAPAGOS、auブックパス、SONY Reader、BookLive!、ebook japan、ニコニコ静画、iBooksといったところなのですが、トータルで買った冊数は多分もう800冊ぐらいになります。基本的に新刊は紙で買っているので、古本屋で探すのも面倒な古い漫画を買ったのが多い感じです。あと小説です。

 

 DRMは不便でイケてないと思いながらも、なぜ、こういう風に転換をしたのかというと、「今あの漫画を読みたい」という気持ちに負けたというのが一番大きいです。「昔読んだ漫画を再読したいけれど、探すのが面倒だし、一回読んだらまたしばらくは読まなくてもいいけれど、近所の漫画喫茶にもない」という自分の需要にばっちりはまったということです。そして、こういう風に雪崩る前に自分に一つの暗示をかけたというのもあります。

 

「俺様はお金持ちだから、読めなくなったらまた買えば良い」

 

 こういうことを言うと、「金持ち自慢か!」と怒られたりしたりもする(実際した)のですが、言うても別段そんなに金持ちではないのですが、感覚としては喫煙者のタバコ銭ぐらいの感覚に自分の中で落とし込んだら良い感じになったので、そうしています。この結果、ネットのコピペによくあるように、「それをしなかったらベンツも買えた」みたいなことを後に言われる感じがしますが、それに見合うだけの価値を感じているので、もうこれでよい感じです。

 

 ということで、個人的な感覚としては、もはや順応してしまったのであまり気にならないという結論なのですが、多分この感覚は特異だと思うので一般化は無理そうですね。

 

 半分は願望混じりですが、多分電子書籍DRMというものは将来的にはなくなると思います。そして、多分ここから数年以内になくすのは困難であるとも思います。なぜならば、DRMがなくなるということに対する経済合理性のある状況が整うのに少なくとも数年はかかると思っているからです。ただ、そうであると信じるならば、DRMフリーとなる状況まで待つというのも一つの選択肢ではあるのですが、それまでの何年もの時間を、いつでもどこでも本が買えて何百冊も一度に持ち歩けるという便利さを我慢し続けるのが嫌なんです。それだけの話なんです。

 

 なので、そう感じない人には、まだまだ現在の電子書籍は不完全なものなのだろうなと思いました。

 

 ちなみに、本棚が統合できないという問題はストアごとに買う本の分野を分ける形で対応しているので、むしろ、全部の本が一括で出てくるよりは整理されて便利みたいな感覚があるということと、ビューア問題は割と各社ともこなれてきているので、あまり不満がありません。ただ、ドットブック形式で売られている本は、 ビューアによってはレイアウト処理にすごく時間がかかって閉じた本を開きなおすたびに待たされるので、それはできるだけ早く解決してほしい感じがしています。

 

 少し話はずれますが、将来的にもDRMが残る分野はあると思っていて、それは本の定額読み放題サービスです。これは例えば、映画や音楽なんかには既に一般的になっています。これらは月額料金を払うことで、加入している間は自由に提供されているコンテンツを利用できるというものですので、DRMをとっぱらうということが難しい領域です。

 

 このようなサービスは本に対しても既にちらほら提供され始めていて、僕が加入しているのはauのブックパスという月額590円のサービスです。もともと、手塚治虫全集が読み放題ということで、数か月の無料期間に読み切ってやろうと思って加入したのですが、その後も加入を継続しているのは、このサービスの中には雑誌が含まれていて、「FEEL YOUNG」が追加料金なしに毎月全部読めるというのが良いと思っているからです。FEEL YOUNGを紙の雑誌で買うと470円しますから、紙で買うことを思えば月額実質120円で結局まだ200冊ちょっとぐらいしか読み切っていない手塚治虫全集を読み進めることができますし、色んな漫画の1巻とかも読めたりします。

 

 ただし、僕がこのサービスに加入し続けている理由の8割以上はFEEL YOUNGなので、FEEL YOUNGが読めないとなると退会する可能性は高いです。このサービスのイケていないと感じている部分は、読み放題とはいえ1巻だけみたいなのが多いので、結局何かを読もうとすると追加料金が必要ですし、auのスマートフォン以外のAndroid端末では読めないので、Nexus 7とかで読むことができなかったりするのがダルいです。また、MNPなんかでキャリアを移動すると使えなくなってしまうのも気になります。が、今のところどれも我慢できるようなものなので、合理的な判断で使っている感じですね。

 

 結局のところ、僕は一分一秒を惜しんで漫画や小説なんかを読んでいて、なおかつもともと雑誌やコンビニ本をほいほい買っているように、百円千円は惜しまずに読んでいるので、読書環境が少しでも便利になるのであれば、DRMがあろうがなかろうが合理的な判断で使うものは使うし、使わないものは使いません。なので、最近ではDRMとかの話は頭の中の割とどうでも良い感じの引き出しにしまってあったんですけど、電子書籍を毎年数百冊買っているみたいな話をすると、「でも、DRMウザくない?」みたいなことを言われることが最近何度かあったので、思うところを明文化してみた感じなのでした。

 

 思っていることの半分もまだ言っていないような気もしますが、今日買った漫画を読もうと思いますので、とりあえず今日のところはこの辺で。